ある、“ベテラン”との会話から
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
部下との面接での事。
ある、入社20年近くの、ベテラン社員との面接。
一度はチーフとして、部門の責任者を務め、後に降格し担当として現在に至る。
一番モチベーションを維持するのに難しい年代であり、状況の部下だ。
そして、そのような部下は、今後ますます増えていくだろう。
面接の途中で、彼に聞いてみた。
「○○さん、もう一度、チーフに返り咲きたいか?。」
「いえいえ、もう、チーフはイイです。」
上を目指すという、向上心は、大きなモチベーション維持につながる。
「チーフはイイですって、どういう事?。」
「チーフは向いてません。その気は無いです。」
きっぱり、言われた。
しかし、彼の目を見ていると、すがすがしさを覚えた。
“彼には、私の素直な胸の内を、話そう”
そう、思った。
「○○さんは、入社して何年になる?。」
「はい、もう20年近くになります。」
「20年も経過すると、この部門はある程度見えてきたろう?。
旬、仕掛け時期、単品量販、切り替え時期、利益確保、陳列技術。」
「はい、今のチーフにも、ときどきアドバイスしています。」
「○○さんの仕事、役割は、後輩を育てることだよ。このまま今の仕事を続け
ていけば、いつかは定年を迎える。そうなる前にもう一度考えてほしい。」
「我々は、20年この仕事を続けている。そして、後輩もどんどん育っている。
しかし、我々から、何を学んで引き継いでいくかだ。何も引き継がなければ、
会社自体も傾いていくだろう。そして、我々の名前も、存在も、この会社も
消えてしまうかもしれない。」
「人間として、組織人として、この会社に籍を置き、自分の存在の足跡を、どう
引き継いでもらい、それを、どう脈々と受け継いでもらうかだ。」
「この後、この会社を背負っていく後輩達に、いつまでも感謝される先輩として
の自分を目指していかないか?。
“私は、あの人に鍛えられた、あの人から一番大切のものを教わった”
そんな先輩として、仕事への取り組みの姿勢を、脈々と受け継がれる仕事を
伝えていこうよ。」
私は、彼と話をしていて、だんだん熱くなっていくのがわかった。
そして、彼の目を見続けながら、一気に、想いを伝えた。
彼の、すがすがしい目が、真剣に、言霊を受け止める眼に変わっていった。
“頼むよ、これがベテラン社員の役割なんだ”
帰り際に、深深と頭を下げ、出ていく彼を見ながら、そう思った。
PS
宇都宮西部の展開写真を載せました。どうぞ
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/utunomiyaseibumr/
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