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2009年10月27日 (火)

ある、“ベテラン”との会話から

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


部下との面接での事。

 ある、入社20年近くの、ベテラン社員との面接。
 一度はチーフとして、部門の責任者を務め、後に降格し担当として現在に至る。

  一番モチベーションを維持するのに難しい年代であり、状況の部下だ。
  そして、そのような部下は、今後ますます増えていくだろう。

 面接の途中で、彼に聞いてみた。

  「○○さん、もう一度、チーフに返り咲きたいか?。」
   「いえいえ、もう、チーフはイイです。」

 上を目指すという、向上心は、大きなモチベーション維持につながる。

  「チーフはイイですって、どういう事?。」
   「チーフは向いてません。その気は無いです。」

 きっぱり、言われた。
 しかし、彼の目を見ていると、すがすがしさを覚えた。

  “彼には、私の素直な胸の内を、話そう”

 そう、思った。

  「○○さんは、入社して何年になる?。」
   「はい、もう20年近くになります。」

  「20年も経過すると、この部門はある程度見えてきたろう?。
  旬、仕掛け時期、単品量販、切り替え時期、利益確保、陳列技術。」
   「はい、今のチーフにも、ときどきアドバイスしています。」

  「○○さんの仕事、役割は、後輩を育てることだよ。このまま今の仕事を続け
  ていけば、いつかは定年を迎える。そうなる前にもう一度考えてほしい。」

  「我々は、20年この仕事を続けている。そして、後輩もどんどん育っている。
  しかし、我々から、何を学んで引き継いでいくかだ。何も引き継がなければ、
  会社自体も傾いていくだろう。そして、我々の名前も、存在も、この会社も
  消えてしまうかもしれない。」

  「人間として、組織人として、この会社に籍を置き、自分の存在の足跡を、どう
  引き継いでもらい、それを、どう脈々と受け継いでもらうかだ。」

  「この後、この会社を背負っていく後輩達に、いつまでも感謝される先輩として
  の自分を目指していかないか?。

   “私は、あの人に鍛えられた、あの人から一番大切のものを教わった”

  そんな先輩として、仕事への取り組みの姿勢を、脈々と受け継がれる仕事を
  伝えていこうよ。」

 私は、彼と話をしていて、だんだん熱くなっていくのがわかった。
 そして、彼の目を見続けながら、一気に、想いを伝えた。

  彼の、すがすがしい目が、真剣に、言霊を受け止める眼に変わっていった。

 “頼むよ、これがベテラン社員の役割なんだ”

  帰り際に、深深と頭を下げ、出ていく彼を見ながら、そう思った。

PS 
 宇都宮西部の展開写真を載せました。どうぞ
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/utunomiyaseibumr/

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