働く幸せとは?
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、「ルビコンの決断」という番組を録画した。
テレビを見ていたら、「人は、なぜ働くのか?。その答えを探る?。」
という番組予告を流していたので、何気なく録画予約した。
休日に録画をチェックしていたら、その予約番組が録画されていたので、
久しぶりの時間の取れる休日でもあり、じっくり見てみようと思った。
そして、その録画を見ながら、私は“涙”が止まらなかった。
「日本理化学工業」
チョークを作り続けて70年。
現在の会長の大山さんが、50年前に二人の知的障害者を受け入れたことから、
奇跡の成長を遂げる事実を、ドラマ風に仕立てながら、人に「働く喜び」を問う。
そんな番組なのだが、「人の生き方」や、「働く意義」を鋭く掘り下げた番組として、
「秀逸」の仕上がりだと思った。
二人の障害者を引き受けたものの、仕事への支障も大きく、いつしか健常者と
のトラブルも頻発。
しかし、大山氏は、それでも障害者達が、自分の病気をもおして、黙々と仕事
を続ける姿が、不思議でならなかった。
「なぜ、あれだけ周りの従業員から厳しい指摘を受けながらも、黙々と仕事
に従事するのか?。」
大山氏は、あるきっかけで知り合ったお寺の住職に、その事を相談した。
「人間には、究極の幸せが、4つあります。
“愛される事”
“ほめられる事”
“人の役に立つ事”
“人に必要とされること”
そして、愛される事以外は、仕事を通して得られる幸せなのです。
のんびり、楽しく、と言う事だけが“幸せ”では無いのです。
真の幸せは、働く事。だから、会社こそ、彼女らを幸せに出来るのです。」
大山氏は、何かのきっかけで、彼女らを「ほめたり」「役にたった」ことを
言ってやり、励ましてやったことを思い出した。
その住職の話しを聞いて、大山氏は、“ルビコンの決断”をするのである。
「この会社を、健常者も障害者もなく、働き甲斐のある会社にしよう。」
そこから、会社運営の仕方を大きく変え、障害者でもわかりやすい仕組み
作りに積極的に、関わっていった。
色分けされた道具の開発や、チョークを詰めやすくした型の開発など。
そうして、仕事の習得が早まってきた障害者達は、究極の幸せ感の
ほめられ、役に立ち、必要とされる実感を感じていったのである。
更に、障害者達の働く姿勢は、健常者達をも変えていった。
どうやったら、障害者達が、よりよく仕事が出来るのか?。
その、相乗効果が、更に企業を強くしていった。
組織には、「強者」も「弱者」も無い。
いかにして、一人一人が、自ら持つ役割を理解し、仕事に向き合うか。
そして、一人一人が、みんなの役に立ち、必要とされているか。
そこには、金とか名誉とかプライドとかの入り込む余地は無い。
あるのは、人間の究極の幸せ、のみ。
新社屋を建てた、日本理化学工業の敷地には、こんな言葉の石碑がある。
「人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人に役に
立つこと、人から必要とされること、の四つ。働くことによって、愛以外の三つ
の幸せは得られるのだ。
私は、その愛までも、得られると思う。」
大山会長の言葉だ。
PS
「ルビコンの決断」とは?。
紀元前に、カエサルが元老院と対決する為に決断し、ルビコン川を渡ったと
いうことから、勇敢なる決断という意味だそうな。
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