市場価格
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
本日は、昨日のブログの続編である。
この三日間は、関連した内容になっている。
なぜ、店内加工にこだわるのか?。
なぜ、「肉」「魚」の惣菜への店内原料供給にこだわるのか?。
全ては、「利は元にあり」、という理念からだ。
それは、以前のブログ「利は元にあり」でも記した内容でもある。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-d3b7.html
我々の商売は、生鮮・グロサリー・惣菜・ベーカリーの販売だ。
グロサリー以外は、調理加工を要する。
そうして、原料を形態変更しながら、調理技術を駆使して、お客様の料理用途に
近づけて商品化し、販売する。
しかし、いくら調理技術が進化しても、原料自体は誤魔化せない。
それは、法律的にも、品質という「味」や「鮮度」的にも、だ。
現在の惣菜の、全国的な不振は、同一店舗で営業している
「青果」「鮮魚」「精肉」等の原料と比較して、決定的に「味」が落ちる事だ。
その根本的な問題は、「元」が違う事。
その「元」が、同一店舗で販売されている生鮮商材と同じ「元」に戻ったならば、
お客様は、必ず、惣菜に戻ってくる。
それは、当然の事だ。
なぜか?
美味しくなって、安くなって、旬の変化があれば、
当然の如く、支持ある売場に戻るからだ。
「青果」「鮮魚」「精肉」と同じ仕入れルートに戻せば、
圧倒的に仕入れコストがダウンする。
仕入れコストがダウンすれば、商品原価がダウンする。
そして、ここからが問題だ。
商品単価がダウンして、売価を、どう安くするかだ。
ここに、「市場価格」の発想が発生する。
「市場価格」
市場では、この商品は、いくらで売られているのか?。
従来の発想では、単純に商品原価に、値入50%を掛けるのが、惣菜の売価。
しかし、上記の仕組みが完成すれば、「市場価格」という発想が必須だ。
市場では、同一商品がいくらの価値があるのか?。
そういう発想で、一品一品の価格が決定され、売価が決まる。
そうして、その発想で決定された売価で、いかに利益を創出するか?。
それを見据えた上でも、原料を「元」に戻す理由がある。
原料を「元」に戻し、店舗内での商品調達へ向かえば、
それだけ、同一原料での、調達原価が低減される。
「味」「品質」が変わらず、原価が低減されれば、
それだけ、値入が上がるということだ。
それは、店舗内での原料調達により、利益が創出される、と言う事だ。
これは、お客様にも、企業にも同様に利益になる、と言う事。
この「WINN,WINN」を、どう実現させるか?。
今後は、この「WINN,WINN」のスピードの競争の世界なのだろう。
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