仮説思考
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
最近のブログで、「仮説の大切さ」を記した内容が多くあった。
「お盆反省から下期商戦へ」
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-1845.html
「シルバーウィークへ向けて」
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-7199.html
などだ。
かって在籍した企業では、さんざんぱら「仮説」を立ててきた。
課題を解決すること以上に、「仮説」を立てる事が仕事と思えるほど、
「仮説」だけは、最優先で立てさせられ、それに応じて売場を作ってきた。
更に、結果が出る事以前に、新たな仮説により、売場が変動していく。
それは、やり過ぎだろう?、と思えるほどの、仮説の山。
そして、現企業には、「仮説」という共通語は無い。
しかし、そういう状況になって初めて、仮説の有難みを知る。
なんの羅針盤も無い状況の中で、現有の情報を駆使した「仮説」は、
唯一の「地図」と「羅針盤」と言える。
そして、とにかく「仮説」を立てるという、かっての経験が、どんなに少ない情報
からでも、仮説思考を有効に働かせられるという、思考回路を生んだ。
どんな状況に置かれても、とにかく自分としての「結論」を持つ。
今の企業に移って、この事の大切さがわかってきた。
結論という「仮説」をもって、事に当たり、検証する。
この、「仮説」 → 「検証」 のサイクルが、自らの、思考能力を養う事を知った。
そして、このサイクルを繰り返すことにより、精度の高い「仮説」が生まれ、
精度の高い「結果」を生み、更に、精度の高い次への「仮説」が生まれる。
要は、どんどん、「つぎ」が見えてくる、と言う事。
課題が見えてくる。
打つ手が見えてくる。
そして、結果が見えてくる。
簡単な事例になってくると、条件反射的に、見えてくる場合もある。
それは、当然の事だ。
仮説思考とは、常に、「お客様にとって、どうなのか?。」という思考だから。
このお店のお客様は誰なのか?
どんな人が住んでいるのか?
どんな暮らしをしているのか?
週末は、イベント時は、平日は、朝は、夜は?
今後、どうなっていくのか?
常に、そこにストレートに投げかけられた問いに対する、「仮説」だから、
ある条件が与えられると、
うちのお店は、どうする、こうする、という「仮説」が、
条件反射のように、湧いてくる。
「そんなの、在り得ねぇ~べ。嘘つくんでぇねぇ~べ。」
嘘だと思うなら、一年間、騙されたと思って、
「仮説」 → 「検証」 のサイクルを繰り返し思考し続けてみればよい。
必ず、未来が見えてきますよ。
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コメント
9ちゃん、コメントありがとうございます。
「仮説無き所に、検証無し。」
「検証無き所に、仮説無し。」
どちらが先か、後か。
とにかく、どちらかでもいいからスタートすべき。
「お客様の暮らし」という仮説を立てるから、それに呼応するように、販売計画が立てられる。そして、実行し結果を得、スパイラルのように次への仮説が立てられる。
体に染みつくまで、繰り返し繰り返しやってみる事ですよね、9ちゃん。
投稿: てっちゃん | 2009年9月 5日 (土) 00時16分
こんにちは
私も「仮設なきところに検証なし」という言葉をよく使います。どんなに良い結果を残しても「仮設」がなければ思いつきであり次に結びつきません。今の企業で「仮設」=「計画」と思っている方がいます。でも大きくちがいますよね
てっちゃんの言うとおり「仮設」はお客様目線で「計画」とはお客様目線に立った上での仕掛け(=売り手発想の部分が多いに必要)だからです。
「検証」とは次の仮説への足がかりであり決して結果追求ではないと思っています。
ということは「検証なきところに仮設なし?」・・・難しい・だから面白い
投稿: 9ちゃん | 2009年9月 4日 (金) 10時13分