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2009年9月28日 (月)

水戸市街地MR

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


水戸県庁の隣に、今年出店した「M社」。

 前回MRした時は、方針説明会による、生憎の店休。
 今回は、満を持してのMRだ。

「M社」。

 本拠を福島県の沿岸部に置き、ここ数年で戦略的に南下出店をしてきている。
 このお店も、500坪程度であろうか。食品主体に、生活雑貨の品揃え。

  この企業は、青果・鮮魚の集荷力に力をいれているようだ。

 入店してすぐ目につくのは、生産者のこだわりの「梨」の展開だ。
 土のこだわりの説明、生産者の味への追求の説明POPが掲げられ、

  「一度は、食ってみてぇ~。」 と思わせるダイナミックな展開だ。

 だから、正面の果実は、2個580円のこだわり「梨」と
 2個「480円、3個「680円」の大玉の「柿」の展開。

  一個100円の「梨」はどこにも無い。いや、あった。サイド展開で打ち出し。

 しかし、どうしても、一番初めに、農家こだわりの梨を見せられると、
 ついつい、その「食べてみたい」という誘惑に負けてしまうのが人間だ。

 そうやって果実の前面を、こだわりの商品で展開している企業は少ない。
 このお店の青果の単価は、高いだろうなぁ~、と思ってしまう。
 果実の展開に関して、非常に参考になる、売り方だった。

  野菜に関しては、徹底した鮮度、価格の提案。
  鮮魚も、丸魚を主体にした鮮度、価格の提案が目に付く。

 但し、水戸県庁付近の都会の客層を相手とした品揃えと言う意味では、
 もうひと工夫が必要か。
 
  すぐ食べれる、手間のかからない、料理提案された売場の考え方が少ない。
  それが、このお店の鮮魚の良さなのかも知れない、が。

 精肉も、牛肉を中心とした焼肉、すき焼きの品揃え、提案が極端に少ない。
 店舗バランスが、青果・鮮魚に特化した店舗コンセプトになっているようだ。

対して、その2K離れた住宅街の中に立地する「Y社」。

 立地は良くない。交通の便も良くない。
 他の商業施設と組んでの出店だが、立地条件は如何ともしがたい。

 しかし、以前MRしたときと比べると、店舗運営も明らかに進化している。

 集客力は、明らかに「M社」が勝っているが、部門のバランスが良い事とと
 グロサリーまで含めた提案力は、圧倒的に「Y社」が勝っている。

  青果・鮮魚・精肉の生鮮三部門の基本的な、鮮度、品質、品揃えのバランス
  更には、買いやすい配列と量目、そして、惣菜ベーカリーも含めた、普段の
  買物のバランスが、非常に良い。

 「いつ行っても、安心して買い物が出来るお店。」という近隣のお客様の声が
 聞こえてきそうな、真面目な売場つくりをしている。

  “流石だ”

 と思ってしまう。「Y社」の強みは、どのお店も、同様のレベル水準だ。
 本部と店舗の連携、店長を中心とするマネジメント、パートさんまで含めた
 店舗運営の仕組みが定着していない限り、全店が同様の水準を保つこと
 は出来ない。

 かと言って、全店が同様の商品展開をしているかというと、そういう事は
 全く無い。
  各店が競合とお客様を知り、自分のお店の商売をしている。
 その水準が、高いのである。
 だから、一店舗一店舗の強さがあるのだ。

PS
 水戸市街地MRの写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/mitosigaiitini/



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