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2009年9月 8日 (火)

「自育」の条件

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のブログ「他人を通して、事を成す」を記した。

 二冊の本に書かれていた、経営の要諦。
 「経営とは、他人を通して、事を成すことなり。」

  その一冊
 
   伊丹敬之 著  「経営の力学」 (東洋経済)

  の中に、記憶に残る文章があった。

 人が育つ条件 3つ。

  ① 高い「志」
  ② 大きな「仕事の場」
  ③ 大きな「思索の場」

  よく、人を育てる、と言う。
  
   本当に、上司が「人を育てる事ができるのだろうか?」
 
  自らの胸に、手をあてて考えてみても、手取り足とり育てた部下が何人いた
  か?。
  
   いない。

  それが本音だろう。

  そして、部下も、手取り足とり育ててもらった上司がいたか?

   いなかった。私自身、そう思う。
 
  影響を受けた上司、先輩、同僚、部下等はたくさん存在する。
  しかし、手取り足とり育てられたか?、と問われれば、答えは「ノー」だ。
 
  じゃぁ~、どうして、今こうして、店長をやっている?。
  
   「自ら、育った」 からだ。

  自ら育ち、店長で止まろうが、社長まで上り詰めようが、一時の運もあろうが、
  最後は、自ら育った結果だと思う。

   そして、自ら育つ、条件が、上記三項目だと言う。

 高い志。

  自ら育つ、第一の条件は、やはり「志」だろう。
  自ら育とうとする、気持ち。

   これは、まずもって、素直な気持ちを持ち続けられるか、と言う事でもある。
  
  事を、成し遂げてやろう。
  結果を、出してやろう。
  いくつ、売ってやろう。

   これは、商売人としての素直な、商売魂と言えよう。

  基本的に、これを持ち合わせていない人間は、アウトだ。
  これを持ち合わせている人間は、それ以前に、いろいろな経験から、
  自らを鍛え、自らを鍛える事に対する欲求が備わっている、と言う事だ。

  そして、これが備わっていなければ、企業で鍛えていくしかない。
  入社3年目までが勝負だ。

  徹底して、鍛えていくしかない。

 大きな「仕事の場」。

  仕事の場は、いくつらでもある。
  そして、企業内でも、数限りなくある。
  自分の、気持ちの持ちようでも、いくらでも広げていける。

  自分の仕事の守備範囲を、限定してしまうか、
  守備範囲と思わず、高い志をもって、
  自分の責任と考え、拡大していくか。

  これも、以前のブログ「器と場」でも記したが、
  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-347a.html
  自らの器以上の「場」に身を委ねる勇気だけの問題だ。

 大きな「思索の場」。

  これも、数日前のブログ「仮説にこだわる訳」を記した。
  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-ef1b.html
  自分の置かれている状況を、二つ職位を上げて見る「眼」だ。

  全体の中での、自分の位置づけ、自らが置かれた位置づけを見る。
  更に、その状況での、現在の問題は何か?。
  そして、更に掘り下げて、本質は何なのか?。

   商品面で言えば、物の良し悪しが、「土」に行きつくのか、
   「餌」に行きつくのか、更には、「海域」に行きつくのか、「船」に行きつくのか。
   そこまで追求していく、掘り下げ方をする、と言う事。

  これも、普段の仕事の仕方を、妥協せず「仮説」「検証」のサイクルを愚直に
  繰り返していく事を、自分の仕事を位置づけて、継続していくだけの事。

  こうした、3つの条件が、人を、自育させていく、そういう事なのだ。

 そのような内容の事を含めて、経営全般に渡る「力関係」をわかりやすく
 説いたのが、「経営の力学」だ。

 経営全般に関して、私でも、スラスラ読めた一冊です。




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コメント

9ちゃん、コメントありがとうございます。
「部下にチャンスと勇気を与えられる」自分を目指す。
素晴らしい姿勢ですね。
要は、結果として部下がどうのような行動を起こすか。それだけです。
そしてその行動によって組織がどんどん進化していく事が目的。
同時に、自分は、部下にどんな勇気を与えているのだろうか?との疑問も。
部下をプッシュする技術、そして部下をプルする技術。どちらも身につけたい技術ですね。

投稿: てっちゃん | 2009年9月 8日 (火) 20時28分

ご苦労様です

私は「エンパワーメント」という言葉が大好きですし私の仕事の基本にしています。
私なりに解釈する意味は「動機付け・勇気付け」です。
自ら育った てっちゃん ほど強くない私は上司や先輩から多くのチャンスを与えられ育ってきました。店長すべき教育とは「背中押し」と「ケツ拭き」だと思っています。だから自分の部下に興味を持たなければならない。自分の与えられた環境に興味を持たなければならない。
「チャンスをやるよ!」という上司は一杯いました でも「勇気」を与えてくれた上司は少なかったです。
獅子の親は子供を谷底に突き落とすと言いますが、子供の目にはその親は自信に充ち溢れて世界一強い存在に見えることでしょう。その姿こそが子供の勇気(目標・未来像)になり這い上がってくるのでしょう。
私は部下にチャンスと勇気を与えられるように自分を強めてゆきたいと思っています。

投稿: 9ちゃん | 2009年9月 8日 (火) 09時09分

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