原点に戻る、とは?
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
業績が厳しくなると、よく言われる。
“原点に戻れ”
原点って、何だ?。
「創業の精神」、「創業の心」、「経営理念」、等々。
本当に、そうなのだろうか?。
私は、そうではない、と思う。
創業者がいう、原点。
個人商店の店主が、原点と言ったら、なんのことだろうか?。
「利益が出せなければ、廃業に追い込まれる」
それだけの、事だ。
単純明快な、資本主義の原理原則。
どんな大企業といえども、創業者はそこを原点として、這い上がってきた。
その、原理原則の世界へ近づけ、更には、戻れ、と言う事なのだと思う。
創業者は、そのような、生か、死かの単純明快な世界で生き抜いてきた。
そこから、より長期的な人材育成へ着手し、生か死かの世界から、
人材の安定した成長志向の世界へ移行していった。
これによって、経営というものが、目先の利益創出という創業者の手腕から、
組織的、長期的、安定的、社会貢献の世界へと委ねられた。
よって、社会貢献が出来なくなった企業から、排除されていくという思想。
しかし、創業者にとって、経営とは、そんな甘いものではなかった。
経営とは、あくまでも、生か死。
生きるか、死ぬかの、命がけの世界。
瞬間的な利益創出を手放しながらも、長期的な人材育成を選択した裏側には、
こんな場面では、「生か死を選択できる部下に育ってほしい」という願望がある。
それが、創業者が願う、原点だ。
今、我々の選択とは?。
生か死の世界へ飛び込む、“覚悟”だ。
その、“覚悟”を選択することが、企業の連帯を強め、組織が強化される。
逆に言うと、このような場面で、生か死を選択した者だけが、
次の「ステージ」へ進める、と言う事だろう。
自ら、窮地に身を投じる。
それは、以前のブログ「器と場」でも記した事。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-347a.html
今回は、その続編とも言えるが、
いずれにせよ、従業員自身の選択が問われる時代だと、言う事だ。
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