“他人を通して、事を成す”
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
最近、二冊の本を同時に読み進めていた。
そして、二冊の本に、同じ内容の、胸を刺す言葉が載っていた。
「経営とは、他人を通して、事を成す事なり」。
一冊は、
伊丹敬之 著 「経営の力学」 (東洋経済)
もう一冊は、
新 将命 著 「リーダーの教科書」 (ランダムハウス講談社)
一冊目の「経営の力学」は、組織運営をしていく中で、いろいろな角度から、
人という得体の知れない複雑な動物の内面から繰り出される「力学」の
本質について書かれており、経営全般の捉え方が大変わかりやすく書かれて
いた。
二冊目の「リーダーの教科書」は、リーダーとして、人を率いる上での心構えに
関して、リーダーのレベルに応じて、組織の捉え方、部下の捉え方、それらの
本質、自らの覚悟などが書かれており、これも自分チェックとして有効だった。
そして、これら二冊の本に、同時に書かれていた経営に関する本質。
「経営とは、他人を通して、事を成す事なり」。
「店長とは、部下を通して、店舗運営をする事なり」。
更に、言うと、
「店長とは、他人を通して、お客様の豊かな生活を実現する事なり」、か。
店長にとっての他人とは、部下だけではない、と思っている。
部下を初め、本部バイヤー、トレーナー、場合によっては上司。
更には、生産者、メーカー、問屋、配送の運ちゃんやマネキンさんまで。
それらの人を通して、いまここに、お客様の目の前に、商品が展開されている。
そして、その売場の状態全般が、店長の評価に直結する。
全てをマネジメントしている、店長への評価だ。
店長は、決して、自分一人の力では実現できない、と認識している。
そして、事実、そうだろう。店長一人で、何が出来る。
せいぜい、自分の出身部門の手伝いぐらいだ。
しかし、周りの評価は、店長一人に集中する。
良い、評価も
悪い、評価も
全て、店長一人に集中する。
そして、それが、二冊の本で著された言葉
「経営とは、他人を通して、事を成す事なり」。
店長が、お店の誰よりも、商品に詳しい事など、なんの役にも立たない。
大切なのは、他の誰よりも、他人を活かす術に長けていることなのだ。
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