競合対策の本質
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
競合対策。
新規競合が出店するごとに、特売、品揃え、価格、商品造り等を見直し、
自店の売場を一段とレベルアップさせる事。
そういう意味では、新規競合の出店という機会を得ることは、その店舗、企業
にとって、将来的には組織力を高める大きなチャンスなのだと言える。
しかし、それはあくまでも、チャンスにすぎない。
競合出店という機会に際し、どう行動し、どう組織、店舗をレベルアップ出来るか
にかかってくる。
新規競合が出店し、まず手始めに実施する事。
価格合わせ、品揃え合わせ、鮮度基準の改善、開店品揃えの改善
接客面、清掃清潔面、日付管理、開店・閉店時間の見直し等。
新規競合が新しいハード面を引っ提げてオープンするわけだ。
自店よりも新しい店内で、新しいコンセプトを持って、何も無い所に開店する。
よって、上記対策を打つものの、当面は影響が出ないわけがない。
それでも、店舗の基本レベルの向上は図らなければならない。
それは、前述の通り、競合出店をチャンスととらえ、組織力を高める為だ。
その意識を持たない限り、企業・店舗の明日は絶対に来ない。
競合に勝つ。
これは、どういう事か?。
数値回復を一つの指標としても、上記基本レベルの向上を図っただけで、
数値は回復するのか?。
それは、無い。
基本レベルの向上とは、ようやく、競合と戦えるステージに乗った、と言う事。
問題は、そこから先だ。
何が、必要なのか?。
圧倒的、「差別化」 だ。
すぐに、圧倒的差別化が、実現できるのか?。
それも、無理だ。
“じゃぁ~、どうすりゃぁ~いいんだぁ~?”。
自店の強みに、磨きをかけ続けていく事だ。
どんな企業、どんな店舗でも、自店の強みは必ずある。
価格とか鮮度とか品揃えとかの、大まかな括りでは無く、
もっと、細かい部分での、商品一品一品をとらえた時の
他競合と比較して、支持の高い商品力のことである。
だから、商品部と販売部がどれだけ意志疎通を図り、一体となれるかだ。
私の持論だが、「強い商品を持たない限り、強い店舗にはなり得ない」
それは、武器を持たないで、竹槍一本でB29に向かうのと同じ事だ。
まずは、相手より強い商品を持つ事から始まる。
それは、扱いずらい商品でもある。
高い販売能力を持たない限りは、売りこなせないからだ。
扱いずらい、強い商品を得て、それを販売部が磨きをかけて売りこなす。
それが、まさに、「競合に勝つ」 と言う事だ。
それが、まさに、「圧倒的、差別化」 と言う事だ。
例えば、「産地直送」 は、どこでも、やる。
しかし、売りこなせない。
いつしか、ジリ貧になり、店舗の不評もあり、ロスリーダーとなり、
マネジメント層から、中止の号令がかかる。
どの企業でも、一度は経験のある、実態だ。
しかし、 ・ ・ ・ 。
この産地直送商品は、非常に鮮度が良い。
これは、誰でも認める事。
その、高鮮度のまま、お客様に食べていただたら。
そういう販売を継続し続けながら、お客様の評判を得たなら、
これは、「圧倒的、差別化」 だ。
競合店が、絶対に、真似の出来ない、「圧倒的、差別化」 だ。
そこまで、やる、と言う事だ。
そこまでやるから、お客様に、ようやく、産地直送の鮮度が伝わるのだ。
それは、商品部と販売部との連携の芸術でもある。
お互いに、強い商品を育てる、という「覚悟」を決め、
お互いに、連携し合い、強い商品に磨きをかけ続け、
いつしか、圧倒的差別化できるレベルへと、育てていくという、長い道のり
の物語(ストーリー)だ。
自社ブランドのサクセスストーリー。
その事に対して、企業が、一体となれるか?。
それだけの、事だ。
PS
水戸市街地MRの写真を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/mitosigaiitini/
| 固定リンク
コメント