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2009年9月 7日 (月)

宇都宮市東部エリアMR

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


大手GMSで、ビッグ2の一角、「IY社」が価格戦略へ大きく舵を切った。

 宇都宮市街地の「IY社」へは、久しく行ってなかったが、MRしてみた。

まずは、「IY社」。

 この日は誕生4周年祭にて、71円セールなどで集客していた。
 レジ稼働13台でレジ待ちあり。

 そして、青果を中心とする価格も、競合他社と比較し、主力品の価格は安さを
 演出していた。更にEDLPへの対応もしっかり実施しており、いつ行っても安い
 という印象を与える商品群で、価格訴求をしている。

 ピールのスーパードライなどは、当社がその価格で販売したなら、速攻で税務署
 様の訪問を受ける価格で販売している。

 しかし、聞こえてくる噂は逆だ。

  「赤字」決算。

 なかなか、価格戦略が売上と利益に反映されてこないようだ。

 それは、大手GMSの他の一角「IEON」でも同様の事。

 同じ大手GMSが、同じ路線を歩み、同じ結果に陥る。
 いったい、この2社に、何が起きているのか?。

  一言で言うと、「商売の素人化」 に陥っているのだろう。
  創業者のような、叩き上げの商売人が姿を消し、
  決算書でしか商売を語れない、サラリーマン化してしまったのだろう。

 これは、売場を歩けば、直ぐにわかってしまう。
 GMSなのに、商品に深みが無い。品揃えに意図が無い。
 ただ、物を並べるだけ。

  考えられたレイアウト。
  ハートをとらえる価格戦略。
  購買を迷わせる品揃え。

  それらが、買物をしていて、全然伝わってこない。

 これは、②の「B社」にも言える事。大手2社に、価格戦略元祖の「B社」。
 共に、大切な商売の本質から離れていっているようだ。

  このように、大手がどんどん、商売という険しく困難な道から足を洗い、
  安易な価格や、ポイントという、現場で身を汚さずとも語れる手法に走り
  始めているようだ。

  そうして、商売の原点を知り、体に刷り込まれてきた人材が、次代を担う
  若者へ、企業のDNAを伝承出来ない組織となってしまった。

   残念ながら、「IY社」の今後は「IEON」に続いていくのではないだろうか。

 逆に、「Y社」は、相変わらずポイントが的を得ている。
 
  マネジメントレベルも高く、パートさんの経営参加意欲も高いようだ。
  お店での会話で、その事が伝わってくる。

 このような、マインドを持った企業のみが、今後を約束されていくのだろう。

PS
 宇都宮市東部エリアのMR写真を載せました。どうぞ。
  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/utunomiyatoubueriamr/
 

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コメント

田舎の店長さん、コメントありがとうございます。
なるほど、一時の一店舗の売場で見える部分ンというのは、本当にごく一部なのですね。
そして、IY社の衰退と、H社の盛隆。
自分たちの目指す方向性と目的が明確な組織ほど強いものは無い。企業規模が巨大だからと言って、方個性を見失った像がどうどうめぐりをして、疲れ果てていく姿とダブってしまいますね。

投稿: てっちゃん | 2009年9月 8日 (火) 20時34分

IYの長岡店は昔はそれはそれは活気が
ありましたが今ではその面影もないですね。
やはり新潟ではHスーパーが一番勢いあります。残念ながら地場スーパー最古参の
Sスーパーは悪い噂ばかり聞きます。
てっちゃんさんがSスーパーは地元密着で
よかったとおっしゃっていたと思いますが
なかなか厳しいようです。

投稿: 田舎の店長 | 2009年9月 8日 (火) 15時20分

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