秋へ向けて
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
長い長い、涼味~真夏の夏型商材が、お盆を持ってピークを迎えた。
そして季節は、節分・恵方巻でピークを迎える「冬型商材」へシフトしていく。
売場変更は、精肉が9月よりホットメニューのプロパー売場が立ち上がり、
順次、食品、デイリー、鮮魚とホットメニューの提案へなだれ込んでいく。
お盆後早々に、精肉チーフが私に言った。
「店長、8月末日に、売場変更して、鍋材のコーナー化をします。」
「同時に、鍋用のスープとか比内鳥スープとかが登録されます。」
毎年の事だが、精肉のスープ類は食品のスープよりも人気が高いため、
青果、鮮魚にも関連で大陳するのだ。
比内鳥スープや、きりたんぽも青果プロパーへ関連で陳列している。
日頃からの「あ、うん」の呼吸での会話だった。
そこに居合わせた、鮮魚チーフが言った。
「なんでうち(鮮魚)だけ、鍋物のコーナー化が遅いんですかね?。」
“感度の高い男だ” そう思った。
精肉で動いて、なんで鮮魚では動かないのか?。
純粋な疑問だ。
「どうしてだと、思う?。」
鮮魚チーフは考えていたが、答えは出てこなかった。
「鮮魚だけは、鍋材が出てこないだろう。」
鮮魚チーフは、納得した表情を浮かべた。
「なるほど、確かにそうですね。それは無理だ。」
私は言った。
「しかし、店長として、鍋関連の売場は作っていく。」
「鮮魚に、鍋材は無くても、調味料その他、コーナー化はいくらでも出来る。」
素材が出そろってから、そのコーナーを本格的に作るのでは、遅い。
調味料や練り物、その他精肉、野菜など、年間商材は多い。
極端な話、鮮魚以外は、真夏でも「鍋物コーナー」は出来る。
だから、本来、旬をリードするのは、グロサリーなのである。
お店での売場提案で、一番初めに堂々とコーナーのど真ん中に位置し、
季節を感じさせる事の出来る部門が、食品部門であり、デイリー部門である。
そこに、季節の時期にならなければ出回ってこない「生物」が入荷した段階で、
お店の展開は、次のステップへステージを変えていく。
だから、鮮魚の鍋材と関連が登録されなくても、精肉の鍋タレ、食品の調味料、
などで、鮮魚の鍋物風のコーナー化を実現させる。
だから、当店の鍋タレは、鮮魚での売上が一番大きい。
なぜか?。
年間を通して、一年中、精肉の鍋タレを品揃えしているから。
そして、一番売れない7月月間でも、30袋は売れている。
いよいよ、下半期。
豊富な食材で賑わう、後半戦の始まりだ。
| 固定リンク
「商売」カテゴリの記事
- 販促の停止と効果検証(2021.01.16)
- 伸び代を増やす(2021.01.18)
- 二度目の緊急事態宣言から(2021.01.15)
- 年始商戦を終えて(2021.01.07)
- 一年で一番長い日(2020.12.30)
コメント