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2009年8月24日 (月)

山形MR

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


久しぶりの山形MR。

 山形北エリアの「嶋地区」が熱い戦いを演じている。
 従来から支持の高い「Y社」と「YZ社」と「J社」の競合状態から、
 新規「Y社」と、新規「O社」の戦いをきっかけに、四つ巴の戦いへ進化していた。

まずは「Y社」ⅰ。

 開店間も無くのMRだったが、青果の陳列技術を見ると、流石の印象。
 更に、これからの山形の風物詩でもある「いも煮会」用の商材も、
 これでもか、という展開である。

  これほどまでに、いも煮会の合同展開をしているお店は初めてだ。
  全社の動向なのか店長の動向なのか?。「ここまでやるか!」の徹底ぶり。

 こういうところが、「Y社」の凄さなのだろう。

次に「J社」。

 かっては「Y社」「YM社」と並んで」この地域での存在価値が高かったのだが、
 現在は、食品に関しては、その役割は終了した、といった感じ。

 売場の手直し、整理整頓は出来ているが、お客様を引き付けるものは何も無い。
 それだけ、地場食品スーパーの進化に押されているという事だろう。

そして、「Y社」ⅱ。

 ①の「Y社」と同企業だが、競合関係までの距離では無い。
 むしろ、次の「O社」と隣同士のような近さだ。
 山形北部の「嶋地区」に昨年出店したお店。

 基本を守りながらも、生鮮の泥臭さをアレンジして魅力を出している。
 入口を入ってすぐの、リヤカーと企画コーナーから圧倒された。

 そして、山形の果実類がローカルに、香りを漂わせて展開されていた。
 ネオマスカットが4房で398円。大玉ソルダム6個398円等地元ならではの
 価格。

 また、いも煮コーナーも、前述の「Y社」同様に、徹底した集合展開。
 そして、秋の飾り付けも、青果中心に徹底している。

 関連に関しても、野菜類の関連も含めて、鮮度感があり、陳列の徹底も含めて
 すきの無い売場だ。

 この辺に、基本を守りながらも、店長主導の個展経営の一端が見られる。
 最近の新店にしては、ローカル色を意図的に打ち出しているお店だ。

更に、「O社」。

 前述の「Y社」ⅱと直接の競合関係にある「O社」。
 隣同士、直線距離にして300メートルも無い。

 かっての「O社」は、青果の価格と精肉ので評判のお店だったが、
 このお店は、同社の総力を結集した最新店舗のようだ。

 鮮度、品質、価格の基本レベルを向上させ、更に、旬の展開力、産直提案、
 産地へのこだわり、大玉へのこだわり、単品量販力、メニュー提案力、
 カラーコントロール等、商品力一辺倒から、販売力へ昇華してきている。
 生鮮3部門の販売力は、前述の「Y社」にも引けを取らない。

  立地的な優位性もあるのか、集客力も、むしろ前述の「Y社」を凌いでいた。
 
 地場スーパーもどんどん進化している。
 以前は、通り越してでも「Y社」や「J社」へ通っていたお客様が、近くて便利な
 地場スーパーで、普段とハレの日の買物が同時に両立する。
 土地を抑えられれば、同等の戦いが出来る時代へ突入していく。

最後に「YZ社」。

 従来から存在する「YZ社」。
 かっては、このエリアが山形最北部だったが、「嶋地区」の開発により、
 どんどん市街地が拡張されている。

 この「YZ社」は、以前はドル箱だった。同社の最強店舗だった。
 そして、嶋地区の「Y社」「O社」の出現により、影響は大きいだろう。
 売場も、この両店に対抗した展開までステージが変化していない。

 こうなると、建物の大きさがネックになってくる。
 来店目的が明確な店舗ほど、競合との戦いは有利だ。

久しぶりに、山形をMRしてみて、どんどん街が拡大し、

 そこに、スーパーどうしの戦いが進化し、ついていけない店舗は
 それがGMSだろうが、リージョナルスーパーだろうが、地場スーパーだろうが、
 脱落していく時代。

 常に進化し、どんな場面でも買いやすく、品揃えの豊富な近くのスーパー。
 明暗が分かれつつある、今回のMRだった。

PS
 山形市内エリアMRの写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/yamagatasinaimr/

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