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2009年7月30日 (木)

万引き犯の逃走

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、外国人の万引き事件があった。

 私に連絡があった段階では、すでに逃走後だった。
 会社で契約している警備員の話では、スェットのお腹に「レモン」を隠し入れ、
 お店を出た段階で、追いかけたが、素早い逃げ脚で逃走したという。
 そして、逃走した外国人の所有らしい“車”も、近くに放置してあった。

 この車は、逃走した外国人の連れの女性が立っていたそばにあった車だが、
 その助手席においてあったバックが、やはり連れの女性のものらしかった。

 警備員に、「どうしますか?」と問われた。
 
  私は、即座に答えた。「警察に通報だ。」

 ほどなく到着した、近くの交番の警察官が、いろいろと警備員と事情聴取があり、
 結局のところ、現認していない限り、この車を警察が引き揚げることは、よほどの
 事が無い限り、引き上げる事は出来ないらしい。
 万引き金額が、わかっている限りでレモン2個程度というのもあったのだろう。 

  警備員と、今回はあきらめるか、との話になり、その場から仕事にもどった。

 それから一時間ほどしてからだろうか。
 私を呼びだす、店内放送があった。

 サービスカウンターへ行った私は、戦闘態勢に入った。

  「ヤクザのクレームだ!」

 直感でそう思った。そういう筋の人間だった。

 向こうから話しかけてきた。

  「少し前に、外人の万引きがあったと思いますが、その件は、そちらの
  手から、離れたのですか?。」

 さっきの逃走した外国人の関係者か?。これも直感だった。

  「警察の事情聴取は終了し、警察に委ねていますが、あなたはどういう
  関係なの。」

 思わず、睨み返していた。

  「私は、彼の身元引受人です。彼らも今仕事が無くて、出来ごころで
  万引きしたしまったらしいのです。そちらの手から離れているのであれば、
  警察に行って、謝罪してきます。」

 理解できた。私は、先ほどの警察とのやり取りを話し、店舗の目の前の交番
 の所在を、店舗を出て説明した。

 彼は、万引き商品と金額を聞いて、ここで払うといったが、私は断った。
 見ず知らずの人から、頂くわけにはいかない。

  店内に戻った私を、警備員とレジが心配そうに迎えた。

 「大丈夫ですか?。」

  そのまま、どこかに連れて行かれるのでは?、との心配だったのだろう。
  それだけ、その筋の人間とわかる人相と格好の男だったのだ。

 それから30分後に、再度サービスカウンターに呼ばれた私は、その男と
 外国人にあった。

  “この男が、逃走した外国人か?”

 男に促され、外国人は、訳のわからない言葉で謝罪した。
 本当に、泣きそうな顔の、気の弱そうな顔の外国人だった。

  そして、男がいった。

 「本人もこのように誤ってますので、今回は許してやってくださいませんか?。」

  私は、外国人に聞いた。

 「実際に万引きした商品は、レモンと何だったのですか?。」

  答えは、レモン2個だけ。

  私は、険しい顔で言った。

「どうして、レモン2個で逃げるかなぁ~。」

  外国人は、深深と頭を下げた。

 私は、それを見て、納得した。
 そして、身元引き受け人の彼が、私に言った。

 「今回の件は申し訳ありませんでした。私が彼に代わって、代金を払います。」

  「それでは、今回はケジメとして、受け取ります。」

 最後に、私は外国人に言った。

  「今回はこれで許されますが、次回は無いですからね。次は逮捕ですよ。
  次回は、お客様として来てください。待ってますよ。」

 先日の夜の、出来事だった。


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