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2009年7月 2日 (木)

ある、従業員の涙

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある従業員と面接していたら、泣き出してしまった。

 事の発端は、人事異動が発令後に、その異動の変更が発生。
 いったん、人事異動変更の話を伝えたが、納得できないらしく、
 その日の夜に、再度面接にて、話を聞いていた時の事だ。

 若手社員ほど、人事異動とは、大きな環境の変化であり、慣れない人間ほど、
 その異動を自己消化するまでに時間がかかるのだろう。

  それは、当時の自分を振り返っても、そうだった。

  最初の赴任は地元であり、家から通えた。
  その後、二か月余りで、家から遠い山形の地へ転勤となった。
  理由は、私と同期の新入社員の退職から、白羽の矢が私に立ったのだ。

  納得できなかったが、行くしかない。
  拒否するとか、一言素直な言葉を吐くとか、考えもつかなかった時代だ。
  それこそ、涙を流しながら、車で赴任した事を思い出す。

 最初の異動の話を、自分で消化し、自らモチベーションを高め、納得し、
 ようやく自らの身を奮い立たせていた時期に、新たな環境の変化の話が、
 降って湧いたように自らの身に、再度降りかかってきたわけだ。

 若手ほど、納得できずに、目の前が真っ暗になるのだろう。
 それを、素直に口に出せる時代かどうかなのだろう。

  かっては、口に出せる時代ではなかった。
  口に出すこと自体が、自らの思考回路に組み入れられていない時代だった。
  そういう意味では、今の時代、今の若者は幸せなのかもしれない。

 そんな状況の中で、彼は、私に感情論をぶつけ、
 私は彼に、組織論で対抗し、話は平行線をたどる。

 そして、彼は、私に反論していく中で、感情が高ぶり涙となった。
 言葉が出てこない、出てくるのは、大粒の涙ばかり。

 彼の気持ちは、痛いほどよくわかる。
 前回の異動話も、彼にとってみれば嬉しい異動では決して無かった。
 それをようやく、心の整理をつけ腹をくくり、自ら納得したばかりだ。
 そして、更に大きな壁が立ちはだかったようなものなのだろう。
 その壁を乗り越える、心のタフさがまだ備わっていないのは当然だ。

  私は、泣かれて、ホッとした。
  以前のブログ「人前で泣いた経験」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-b131.htmlを記した。
  涙を全てを洗い流して、新たな展開への清涼剤となってくれる。
  涙は、過去のしがらみを洗い流してくれ、よどんだ空気を一掃してくれる。

 私は、涙とは、上記の役割を担ってくれると思っている。

  「彼の、この涙は、状況を一変してくれるハズだ。」

 そう感じた。そして、それからだった。
 お互いの会話が通じあっていったのは。

  人には、必ず好調、不調の波がくる。
  幸も不幸も、必ず交互にやってくる。
  そして、成功、失敗も同様に、交互にやってくる。

 要は、早いか、遅いかの違いだけだ。
 今回の彼にとっての試練も、誰でも、何回でも乗り越えなければならない試練。
 それが、他の若手や、同期の人間より、早いか遅いかだけだ。
 そして、その回数が多い奴ほど、心がタフになって成長していくもの。
 それが、環境の変化や、スピードにつながり、成功へつながる人間力となる。

  ようやく、そんな話をしながら、彼との会話のキャッチボールが出来てきた。

 彼に、笑顔が戻ってきた。
 「店長と話をしていたら、自信がついてきました。もう、大丈夫です。」


PS
 西那須野エリアのMR写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/nisinassunoni/

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コメント

bingoさん、嬉しいコメントありがとうございます。
私も、以前は「押し付け一方のコミュニケーション」でした。
退職を目前に、「自分を守らない」「部下を守る」生き方が、私を一変させました。
“自分を守らない” 大変勇気のいる自己変革。それは自分との戦いでもあります。
一度、そんな話をお互いにしてみたいですね。
また、コメントください。

投稿: てっちゃん | 2009年7月 2日 (木) 06時45分

てっちゃん様
毎日楽しみに拝見しています。

今日のブログを読み、いつか同僚の方々とこういう関係を築けるようになりたい、と強く思いました。

今は人生経験が浅く、また、「こうしてほしい」という理想ばかり押しつけてしまうので道のりは遠いですが・・・

いつもブログを読みながら、いつかてっちゃんさんにお会いできる気がしてなりません。

それまでは、自己研鑽の日々です。
いつも更新ありがとうございます。

投稿: bingo | 2009年7月 2日 (木) 05時34分

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