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2009年7月10日 (金)

仕事の流儀からⅧ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、「仕事の流儀」を録画したら、自動車メーカーの技術者を映していた。

 ある大手自動車メーカー。
 NHKでは、堂々と「ホンダ」の栃木工場を映し出していた。

  燃料電池車、開発責任者 「藤本 幸人」 52歳。

 30歳半ばにして、エンジンシステムの神様と言われ、
 創業者「本田宗一郎」氏のDNAを受け継いでいるとも言われている。

  「それにしても、次世代自動車が、ここまで身近な姿になっているとは?。」

 正直、びっくりした。

 ガソリンではなく、水素を燃料とし、エンジンではなく、モーターで稼働する。
 インタビュアーの住吉美紀さんも、思わず「エンジンをかけてください。」と言う。

  「エンジンはありませんので、スイッチを入れます。」

 どうしても、インタビゥアー同様、我々はガソリン車やエコカーの延長として
 次世代車を考えがちだが、この車を開発しているグループは、まったく新しい
 システムにて、乗用車を捉えている。

  「車っって、乗って操って、その喜びが無ければ、楽しくないじゃないですか。」

 未来車だから、操る喜びを捨てる。
 未来車だから、加速性能を犠牲にする。

  そんな、妥協は一切持っていない。

 そんな、エモーショナルな部分を大切にした車の開発。
 これぞ、まさしく、“ホンダイズム” だ。

  そんな、未来車の開発リーダー。

 そんな出だしで、未来車に興味をそそられた前半だったが、
 流石に、「仕事の流儀」だけあって、このリーダーの

  仕事に対する、「姿勢」。
  リーダーとしての「覚悟」。

 これが、自分を奮い立たせるだけの内容で組み立てられていた。

  開発を進める中で、完璧を求めるリーダーが、試運転の途中で、加速の
  不備を部下に改善要求する場面が映し出された。

  いろいろと理由を並べて、改善が難しい言い訳?を言った時だ。
  
 「そんな完璧なものじゃねぇだろうがよう。まだ燃料電池車なんか。」

  “夢を、忘れるな”

 不可能を可能にする、唯一の力は、“夢”。
 それが、大きなエネルギーとなり、不可能を可能に変換させる。

  だから、夢の途中で満足したら、技術はそこでストップする。
  リーダーは、その事を、チームの誰よりも具現化し、夢を語り続ける。

 完璧に近づき、技術が全体として固まりつつある段階ではないのだ。
 まず、現実の延長ではなく、夢を語り、夢を固めながら、現実を昇っていく。

  藤本氏が挫折を乗り越えて、再び開発リーダーとして復帰後のマネジメント。

 個人の優秀な技術者が、一流のリーダー、マネージャーへ変貌する瞬間。

  リーダーの仕事は、“夢の共有” だと、言い切る。
  そして、人の心を動かせるのも、“夢”。

  更に、これでもかと言う「こだわり」を持ち続けることで一流になれるという。

 それを語る時の「藤本氏」の目つきは、まさにカリスマの眼光があった。

  そして、その夢を達成する上で、一番最切なもの。

 それは、「突き抜けた、思い」 だと言う。

 番組の最後に、藤本氏が、

  「すごく、いいね。自分の想像より、ずっといい。」

 そう、評価した周囲の喜びの笑顔が、すごく印象的だった。

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