競合店長との飲み会③
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、久しぶりに競合店の店長と飲んだ。
新規出店するA企業、その企業と競合にあるB企業、そして私の企業(C社)の、
計3企業、5人の店長での会食だった。
新規出店の店長は、いよいよ大詰めを迎えているらしく、先月の休日は2日
だったらしい。
新店の場合は、立ち上げまでの間は、ルーティン業務以外のたった一回だけ
の業務の連続により、店長として部下に役割を振れない立場が続くのだろう。
しかし、とは言っても、開店前の気楽さもあるのだろう。我々既存店の店長には
無い「余裕」のようなものはある。
それだけ、店舗を背負うと言う事は、人材、商品、お客様、競合等の現実を前
にして、解決すべき課題を背負う、と言う事である。
だから、既存店の店長には、表情に“険”がある。
それは、自らの店舗の中では、更に際立っていくのだろう。
それほど、店舗内での孤独感は強調される。
しかし、この場は、そのような「背負う」ものから解放された個人が、裸でぶつか
る場だ。それは、ひとりの男というより、やんちゃ坊主に戻れる「場」でもある。
そういう中でも、3企業5人の店長だから、2名参加の企業も2企業あり、企業
の店長カラーが、より鮮明にあぶり出されるように見えてきた。
「企業の店長像カラーが、まったく違うんだなぁ~。」
まだまだ、スーパーマーケットの扉は固く、企業間の交流は少ない。
特に、生え抜きで育って10年以上経過すると、その企業のDNAが染みつく。
そのカラーが、企業間ではっきり見えるのが、このような「場」だ。
アクの強いカラー
素直なカラー
牽制するカラー
ストレートなカラー
等々。
田舎ほど「アクが強く」
都会ほど「素直な」
そんなカラーが強調されるようだ(失礼)。
そんな事を感じながら、今回の話題に入って行った。
あるべきオペレーション。
企業が目指す、「あるべき売場の状態」。
そこに至るまでの、あるべき作業(オペレーション)に関してだった。
ある企業は、10歩を5歩にする努力に全力を傾ける。
ある企業は、早く歩くモチベーションに全力を傾ける。
また、ある企業は、気合と根性に頼ったマネジメントにすがる。
同じ売場をつくるのに、3社三様のプロセスがあり、階段の昇り方は全く
違うようだ。
転職を経験する私は、その事に違和感は無いが、生え抜きの連中はそれが
理解出来ないらしい。
転職した当初は、私もそうだった。
プロセス含めて同じステップを踏んで、同じ売場が出来上がるのだろうと理解
していた私は、転職により、仕事観が大きく変わったものだ。
そして、そんな情報交換によって、他企業の文化に触れ、自らの器が大きく
膨らんでいくのだろうと思う。
この場とは、それが目的なのだから。
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