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2009年7月17日 (金)

懐かしい顔Ⅷ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、懐かしい顔に出会った。

 かっての企業の、同期で同部門の男だ。
 
  ライバルと言えば、ライバル。
  悪友と言えば、悪友。

 奴は、相変わらず、鮮魚で頑張っている。
 一企業の一部門を率いる立場になっている。

  頑固な男だった。
  まっすぐな、男だった。
  根性のある、男だった。
  そして、情けのある、男だった。

 サービスカウンターに呼ばれた“俺”は、
 “奴” の部下に挨拶され、「呼んで来い」と言っていますと、部下は言った。

  相変わらず、“親分” だった。

 そして、久しぶりに会った、“奴” は、ずいぶんとお洒落になっていた。
 ボタンダウンのシャツに、ノーネクタイで闊歩していた。

  「何しに、来た?」。
   「久しぶりに、てっちゃんの顔でも見にきたよ。」

  「勉強になんないだろうよ。暇だな、お前も。どうだ、調子いいか?。」
   「鮮魚は最悪だ。だから、こうして暇つぶしに来ている。」

 鮮魚の数値は、全国的に厳しいのだろう。
 そして、我々は、絶頂期の時代しか知らないで、部下を率いている。
 
  「どうしていいのか、わからない。」

 正直な、本音だ。

  それでも、人を率いなければならない。

 こんな時ほど、「基本」だ。

  商品一品一品の商品価値。
  “価値訴求” だ。

 鮮魚は、いまや、どれをとっても、高級食材。
 いわし一匹が100円の時代だ。

 いわし、さんまがどれだけ、
  “美味しいのか?” 
  “体に良いのか?”

 そういう時代なのだろう。
 さんま、いわしを、大衆魚として売っていた当時のマネジメントでは、
 鮮魚を率いる事は出来ない時代になった。

  いわし、さんまを、“まぐろ” の価値観で売り込んでいく時代なのだろう。

 彼との短い「邂逅」から、そんな未来を見た思いだった。

PS
 結城エリアMRの写真を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/yuukimr/

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コメント

田舎の店長さん、コメントありがとうございます。
そうは言っても、なかなか具体的な売り方のイメージがつかめません。
何か、良い案、良い具体策、良い販売事例があったら教えてください。
今後とも、よろしくお願いいたします。

投稿: てっちゃん | 2009年7月17日 (金) 17時55分

こんにちは。いつも拝見させてもらい勉強してます。今日のお話はググッとくるお話でした。いわしをまぐろのように売る。深いですね。これからもブログ楽しみにしてます。

投稿: 田舎の店長 | 2009年7月17日 (金) 13時59分

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