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2009年6月29日 (月)

西那須野MR

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


西那須野と大田原を結ぶ幹線道路の開通により、商業集積と買物動向に変化が
出てきた「西那須野」地区。競合状況をMRした。

まずは、「J社」。

 全社的に苦戦が続く「J社」だが、出店1年後で早くも撤退の噂が流れる状態。
 いつからこの企業は、継続力を失ったのか?。

 出店と地域密着と地域貢献が、リンクしていない。
 本部政策と、現場力の歯車が噛み合っていない。

 簡単に言うと、そんな印象だ。
 先日のブログ「知識労働者」にも記したが、現場が考える人とならねば、
 会社はダメになる、ということを地でいっている状態だ。残念な事だ。

次に、「Y社」。

 幹線道路の開通で、利を得たのが「Y社」だろう。
 裏の田んぼがいつの間にか商業集積に変化し、道路の開通に伴い通行量が増
 化したこの交差点での集客は、10%増しとも思える。

 そして、その波に乗って、どんどん攻めているという感じだ。
 勢いに乗ってどんどん攻めの姿勢で波をうまく乗りこなす術は、流石に「Y社」だ。

 更に、鮮魚の単品訴求力は、ここに来て勢いを増している。
 まぐろ、かつお、いわし、ぶり等の単品拡売は、目を見張る。
 このエリア一帯の同社の鮮魚が、同様に単品拡売を実現させている。
 ここに、「Y社」が、個店経営と本部サポートの歯車が噛み合っている強みがある。

更に「M社」。

 宇都宮地区では、撤退。
 そして、本拠地のこのお店でも、撤退は時間の問題と思える。

 なんといっても、青果の鮮度、価格、品揃えで脱落している。
 近くに出店している、前出の「Y社」に完全に取られているという状態だ。
 そして、鮮魚、精肉は価値以上に価格が高い。
 同様に、食品の価格も戦う価格からは程遠い。

 いつ閉めてもおかしくない状態だ。

最後は、「O社」。

 入店したとたんに、一目で店長とわかる方がマイク放送をして、店内を活気
 づけ、更に大声を張り上げながら案内商品の前で、手を叩きながら掛け声
 販売に移行した。

 久しぶりに、「レトロな昔ながらの商売人」に出会った感じだ。
 “O社にも、まだこんな骨のある店長が居たんだ”

  率直にそう思えた。

 しかし、各部の具体的展開は、この店長ほどの意志が入っておらず、
 本部提案通りの展開に終始し、「感動」を得るような売場は無かった。

今回は、幹線道路の開通により、利を活かして攻める企業、指をくわえる企業、
撤退を暗示させる企業と、はっきり色分けされた西那須野エリアだった。

PS
 西那須野エリアのMR写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/nisinassunoni/

 

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