ある、新入社員の問いかけ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日、新入社員の配属に関して記した。
そして、今日はその続編。
配属される部門は、“仮の姿”。
その部門を通して、商売を学び、マネジメントを学ぶ。
そして、いよいよ一店舗の経営に携わる。
だから私は、部門を問わず、「踏み込み」が大切だ、と考える。
しかし、・ ・ ・ 。
新入社員にとっては、それが全てなのだろう。
先日、ひとりの新入社員からの問いかけがあった。
内容は、現在部門研修の途中だが、その中からどうしても、この部門に
配属されたい、という部門が出来てきた。そこで、いてもたってもいられず、
その部門に配属されるために、どんな手段を使えば確率が高まるか。
そんな質問だった。
正規のルールに従ったやり方で、自分の夢を叶える。
それはそれで、歓迎すべき個人の取り組み方だ。
その時私は、昨年の新入社員の事を思い出した。
昨年のブログ「新入社員の配属」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_7c10.htmlを記した。
「夢は必ず叶う」
私の持論だ。
そして、その第一歩が、自ら選択した部門への配属。
その為には、どんな行動を起こすか?。
私は、彼(彼女)に言った。
「これは、皆さんが社会人として初めて遭遇するチャンスだ。チャンスを
モノにするのか、見逃すのか。最大の分かれ道だ。こんな時にどう行動
するのかが、皆さんの成功体験の積み重ねとなって、引き出しが増える。」
「今回の配属の希望用紙は後日配布される。第三希望まで記する欄がある
が、第一希望に対する皆さんの想いが強ければ、とうていその3行では収まら
ないだろう。だったら、便箋一枚に、その事を記して、その部門に配属される
ことによって、この企業がどれだけ利益を得るのかを期してみよ。その想い
は必ず叶えられるものだ。」
その新入社員は、目を爛々と輝かせて、
「ハイ、わかりました。」
と、言った。
私は、更に付け加えた。
「それでも、叶わぬ夢もある。いろいろな事情で、社内的にもそれ以外の
部門の人材を厚くしたい、と考える場合もある。しかし、夢叶わず、違う部門
に配属になっても、そこはあくまでも仮の姿だ。どの部門を通してでも商売は
学べる。その時は快く配属部門を引き受けろ。」
そして、その場の近くに、2年前に入社し、現在チーフとして活躍している一人
の社員がいた。
わたしは、彼(彼女)を捕まえていった。
「おいっ、○○君。君は当初青果部門が希望だったよな。第一希望が叶わず
グロサリーに配属されたが、その後どうだった?。」
彼(彼女)は、私の予測通りの答えを返してきた。
「グロサリーに配属されて正解でした。会社が必要としている部門への配属
ですから、その事は私にも理解できたし、そういう考えでその部門で取り組め
は、どの部門で成功すると思います。」
100点満点の回答だった。
そう、言い切れるというところに、彼(彼女)の成長があるのだ。
それを聞いた新入社員には、それは保険に引っかかった場合の安心でしか
無いのだろうが、それもまた真実なのである。
そんなこんなで、たかが新入社員の配属と考えがちだが、
現場の新入社員にとってみれば、やはり一生を左右する問題。
だからこそ、その夢を叶えさせるべく、配属部門の考え方を示す事の大切さ
を理解して対話しないと、将来を背負う人材が流出してしまうと言う事だ。
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