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2009年6月 6日 (土)

ある、チーフの退職

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


本日をもって、あるチーフが退職をする。

 理由は転職の為。同じ業界への転職だ。
 隣の芝生は奇麗に見える。

  いろいろな理由が積み重なっているが、一言で言へば、そういうことなのだろう。

 彼から相談を受け、退職の意向を耳にした時に、初めに問うたのは、
  
  次の仕事は決まっているのか?。
  そして、いつから行くのか?。

 その二つが決まっていたら、決定的に手遅れだ。
 説得の余地は無い。

  逆に言うと、そこまで追い込まれた人間を店長として見えなかった不甲斐なさ
  が悔やまれるところだ。

 そして、私にやれることは、彼の去り際を最高に演出してやること。

  私は、彼に言った。
  「この日までは、このお店でやっていってくれ。この日の重要さはお前もわかるだ
  ろう?。この日までやって、お店への義理を果たした、という評判は大切だ。」

 わたしは、彼にそれを強要するつもりは、さらさら無い。
 
  大切なのは、彼のけじめのつけ方だ。

 転職の経験を先に知る私は、彼に言った。

  「転職後は、今までの既成事実としてのお前の評価は何もなくなる。お前の良
  さ、弱さ、強さ、力量などすべたが吹っ飛ぶんだ。そして何が残るか?。それは
  、お前の去り際の “筋の通し方” だけだ。」

  その企業で、最後の最後まで “筋を通した” 姿勢だけが、相手企業へも
  伝わり、その事をもって、受入企業に対しても “筋を通して” くれるに違いな
  い、との評価だけが、彼の財産になっていく。

 彼は、一晩考えて、私に、その事を承諾してくれた。

  通常なら、普通ならばだ、退職を決意し、次期チーフが赴任後は、有給を
  利用して、そそくさと退職するものだ。

  彼は、私の話に耳を傾けてくれた。

  その決意は、彼を成長させることだろう。
  少なくとも、私は、今後の彼を認め、長い付き合いをしていくことだろう。  
  そして、相手企業も、その事を知り、彼の評価を高めるだろう。

  そして、その事を決意した瞬間から、彼のこの企業での最も成長する瞬間
  が訪れる筈だ。

  それは、以前のブログ「心のあるべき姿」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_298f.html でも記した。

   自分を守る、と言う事の無意味さを知るのである。
   そして、部下を守る、相手を守る事。
   それが、上司として一番大切な心構えだ、と言う事を知るのである。

   そして、今の自分が、部下に残せるものは何か?。
   それを、守るべき部下に、必死に伝えていく。
   それが、今の自分の役割なのだと、腹をくくること。

  それが、マネジメントの本質なのだ。
  そして、それを知ることが、マネジメント層の最大の課題なのだ。
  それは、そう滅多なことでは習得出来ない。

  彼にとって、退職する直前までが、その最大のチャンスだ。

 ある日の夕方、彼と話す機会があった。

  そして、彼は言った。

  「今が、一番充実しています。」 と。

 彼は、大きな成長を経て、次期企業へ羽ばたくことだろう。



  

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生き方」カテゴリの記事

コメント

じんぱちさん、コメントありがとうございます。

今後とも、よろしくお願いいたします。

投稿: てっちゃん | 2009年6月 7日 (日) 00時16分

同感です。

投稿: じんぱち | 2009年6月 6日 (土) 09時09分

同感です。

投稿: じんぱち | 2009年6月 6日 (土) 09時08分

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