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2009年6月15日 (月)

二年目の責任感

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


社員とパートの適正人員とバランス。
 
 目指す売場があって、それを実現するための人材。
 そして、コストをかけて目指す売場を実現させ、お客様満足としての売上を得る。

  そこに、各企業の戦略があり、我が企業の存在価値が問われる。

 それを、現場の切り口からみと、どうなるか。

 社員が多ければ多いほど、社員の立場としては楽だし、安心する。
 コスト面からみれば、人件費がかさみ、パート化へ進む。

  問題は、売場レベルを落とさず、パート化できるかどうかだ。

 しかし目線を切り替え、「従業員の成長」という切り口からみるとどうなるだろうか。

  社員が多ければ多いほど、先輩社員に遠慮し、若手社員はいつまでも、
  下済みの仕事が多くなる。
  パートも、社員の多さに頼り、指示を待ち与えられた仕事のみに従事する。

 結局、幹部社員のみが活躍し、その他諸々の思考力は成長しない。
 企業の成長、組織の成長、店舗の成長とは、個々の思考力が成長すること。
 その切り口からみた場合、人材不足を社員で補う事は、成長を阻止することだ。

 うちのお店の場合にも、若手(2年~3年)社員が多く配属されている。
 そして、社員数が少ない部門の若手ほど、自立心が旺盛になり、
 店長、副店長と対等の立場で、売場の問題や課題に取り組んでいる。

 逆に社員数が多ければ、先輩社員に頼ってしまい、オペレーターに徹してしまう。
 そして、自ら考えて自ら行動するという思考力が、なかなか醸成されてこない。

  だから私は、朝の立ち上げを若手だけで推し進めようと試みる。

 最近、ある部門で2年目、3年目社員一人で、その他はパートさんで立ち上げ
 るトライをしている。

 そんなとき、その社員が考えること。

  自分一人で立ち上がるのか?。
  何時に出社すれば、立ち上がるのか?。
  その場合のパートさんの役割はどの組み合わせがベストか?。
  ダンドリ、優先順位、特売、販売レイアウト、等々、考えることは多い。

 そんな時の若手社員の出社時間は早く、パートの作業スピードは速く、
 結果として、普段以上の立ち上がりとなる。

  そうやって、企業、組織、店舗は成長していくのだと思う。

 先輩社員が全てお膳立てして、若手をフォローする事が、良いことなのか?。
 現在は、我々が入社当時と比較すると、格段に守られているようだ。
 失敗させない “レール” を完全に敷いてから、渡らせようとする。
 それは、それで大切な危機管理なのだろうが、
 将来的に失うことも、多いように思うのだ。

  「若手が失敗する機会」を失うこと。

 そして、そんな環境を与えられた若手社員は、
 ノーガードな身の回りの環境をとらえ、
 自ら、どうガードし、ひとつひとつ、どう積み上げていくか。

  大切な 「思考力」 の蓄積が始まろうとしている。

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