二年目の責任感
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
社員とパートの適正人員とバランス。
目指す売場があって、それを実現するための人材。
そして、コストをかけて目指す売場を実現させ、お客様満足としての売上を得る。
そこに、各企業の戦略があり、我が企業の存在価値が問われる。
それを、現場の切り口からみと、どうなるか。
社員が多ければ多いほど、社員の立場としては楽だし、安心する。
コスト面からみれば、人件費がかさみ、パート化へ進む。
問題は、売場レベルを落とさず、パート化できるかどうかだ。
しかし目線を切り替え、「従業員の成長」という切り口からみるとどうなるだろうか。
社員が多ければ多いほど、先輩社員に遠慮し、若手社員はいつまでも、
下済みの仕事が多くなる。
パートも、社員の多さに頼り、指示を待ち与えられた仕事のみに従事する。
結局、幹部社員のみが活躍し、その他諸々の思考力は成長しない。
企業の成長、組織の成長、店舗の成長とは、個々の思考力が成長すること。
その切り口からみた場合、人材不足を社員で補う事は、成長を阻止することだ。
うちのお店の場合にも、若手(2年~3年)社員が多く配属されている。
そして、社員数が少ない部門の若手ほど、自立心が旺盛になり、
店長、副店長と対等の立場で、売場の問題や課題に取り組んでいる。
逆に社員数が多ければ、先輩社員に頼ってしまい、オペレーターに徹してしまう。
そして、自ら考えて自ら行動するという思考力が、なかなか醸成されてこない。
だから私は、朝の立ち上げを若手だけで推し進めようと試みる。
最近、ある部門で2年目、3年目社員一人で、その他はパートさんで立ち上げ
るトライをしている。
そんなとき、その社員が考えること。
自分一人で立ち上がるのか?。
何時に出社すれば、立ち上がるのか?。
その場合のパートさんの役割はどの組み合わせがベストか?。
ダンドリ、優先順位、特売、販売レイアウト、等々、考えることは多い。
そんな時の若手社員の出社時間は早く、パートの作業スピードは速く、
結果として、普段以上の立ち上がりとなる。
そうやって、企業、組織、店舗は成長していくのだと思う。
先輩社員が全てお膳立てして、若手をフォローする事が、良いことなのか?。
現在は、我々が入社当時と比較すると、格段に守られているようだ。
失敗させない “レール” を完全に敷いてから、渡らせようとする。
それは、それで大切な危機管理なのだろうが、
将来的に失うことも、多いように思うのだ。
「若手が失敗する機会」を失うこと。
そして、そんな環境を与えられた若手社員は、
ノーガードな身の回りの環境をとらえ、
自ら、どうガードし、ひとつひとつ、どう積み上げていくか。
大切な 「思考力」 の蓄積が始まろうとしている。
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