懐かしい顔Ⅷ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、懐かしい顔に出会った。
以前の会社の先輩だ。
現在は市内の店舗で店長をしている方だ。
私のかっての上司。
鮮魚の担当者として、山形の米沢のお店に島流しにあった際の上司。
そして、商売のいろは、商売のコツ、商売のマネジメントを教えてくれた方。
私にとって、阪神タイガースの「兄貴」金本のような存在。
つい、数ヶ月前も、市内で一杯やったばかりだ。
別に懐かしい顔でもないが、私のお店でお会いするのは久しぶりだ。
「どうしました?。」
当社が7月に新規出店するエリアで、若干、競合関係になるお店でもある。
直接の影響はないだろうが、当面そのエリアの数店舗の戦いの巻き添えを
食らう恐れもある。それ故の競合企業のMRも兼ねて来店したのだろう。
「てっちゃんが新店の店長になるんじゃないのか?。」
「いやいや、まだまだ力不足ですよ。やり手の店長が担当します。」
「てっちゃんが来るのかと思っていたよ。てっちゃんはここを守れ、と言う事か。」
「 ・ ・ ・ 。」
そして、共通の友人の話や、競合、業績、店舗の話しなどなど。
その方から教わったことは数多いが、中でも一番印象に残っている事。
「てっちゃん、商品には価値がある。商品の価値で値段をつけろ!。」
「 ・ ・ ・ 。」
商品の価値で売価をつける。
当時新入社員の私には、あまりにも難しい教えだった。
ただ言えることは、原価から算出される価格では無い、と言う事だ。
それを境に、私は、商品の価値を考えるようになった。
「いくらだったら売れるのか?、いくらだったら買っていただけるのか?。」
という発想だ。
そして、こうも言われた。
「てっちゃん、いくら値入が入っていても、売れて初めて値入が入るんだ。」
「売れる値段で、売り切るのが仕事だ。一品一品の価値を考えよ。」
まさに、“商売” だ。
この業界が、まだまだサラリーマンの領域ではなく、商売の領域だった。
8時間という「時間軸」ではなく、やるべき仕事という「仕事軸」の職業観。
そんな世界に生きてきた我々の世代は、9ちゃんの言う「肉食系」なのか?。
たっぷりと、どっぷりと「仕事」を、濃厚な和牛として味わう事の満足感。
「肉食」でなければ、この業界で成功は出来ない。
「肉食」でなければ、人間として成長は出来ない。
読者の皆さん、この考えは、古いのだろうか?。それとも真実なのだろうか?
PS
好天の中、日光日帰りの旅をしてきました。写真をどうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/nikkou0904/
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コメント
KOZOさん、本当にご苦労様です。
我々肉食系は、数をこなすことでしか唯一五感は磨かれない事を知っているのです。
芋焼酎を一杯飲んでお休みください。
投稿: てっちゃん | 2009年4月25日 (土) 00時23分
帰社23時30分の予定でしたが、今になってしまいました。ちなみに、GWの店内チラシ作りをしていました。
またきっと一緒に一杯やれる日を楽しみにしていますよ。その時は、全員集合!!
投稿: KOZO | 2009年4月25日 (土) 00時02分
KOZOさん、コメントありがとうございます。
商売の本質は、いつまでもアナログな世界。
それをデジタルに置き換えると/0.75になるのでしょう。
商売の本質は、人間の五感の世界。
だから、売場と数値を分析する事ではなく、売場に立って感じること。
KOZOさん、またいつか4人でやりましょう。
投稿: てっちゃん | 2009年4月24日 (金) 23時17分
今日の私は朝7時出社、退社は23時30分の予定。この業界、8時間労働は無理でしょう。・・・と経営陣の一員である私が言ってしまったら元も子もありませんが・・・。
たぶん、来店された方は私もご一緒させていただいたM店長さんでは?てっちゃんさんも9ちゃんさんもM店長さんも、会社側からみたら本当に有り難い人財だと思いますよ。商品の値付けは価値観でしろ、いいですね。私の短い修行時代の先輩は、原価を電卓で0.75で割る方法しか教えてくれませんでしたよ(笑)
投稿: KOZO | 2009年4月24日 (金) 21時29分