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2009年4月23日 (木)

仕事の流儀からⅦ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の「仕事の流儀」も感動した。

 武装解除のエキスパート  瀬谷ルミ子さん。

 DDRと呼ばれる国家規模での武装解除。
 その武装解除の専門家として、国連や国家から名指しで指名を受けるという。

  アフガニスタンのカルザイ大統領からは、「ミスDDR」との賞賛された。

 わずか32歳の日本人女性が、そんなワールドワイドな世界で活躍している。
 DDRとは、武装解除、動員解除、社会復帰の事だそうだ。

 そして今回の番組では、スーダン全土を対象にしたDDRでの、社会復帰プロジェ
 クトへ参加する、瀬谷さんのミッションへの取り組みだ。

  武装解除以前に、なぜ武装し戦い合うのか?。
  結局は宗教問題が原因なのだが、結果、停戦が合意し紛争は終結する。

   “外見上は”

  しかし、そこからが、瀬谷さんたちの過酷なミッションが始まるのだと言う。
  国家や武装グループ同士の停戦合意の後も、現場に残された人や村や
  インフラなどは、そこから復帰が始まる。

  そして、本当の武装解除、社会復帰もそこから、ひとつひとつ固く結ばれた
  結び目を解くがごとく、進められていく。

  その過酷な結び目を解く作業を担うのが、瀬谷さんのミッションだ。
  武器がばら撒かれた村や地域から、ひとつひとつDDRを進めていくことは、
  本当に困難なことだ。

 なぜか?。

  “心の武装解除” をしなければならないからだ。

   当事者達の、「心の平和」が訪れない限り、本当の武装解除は訪れない。

  内部紛争以前の歴史の問題、そして武装によっての人間関係の複雑な絡み
  合い、憎しみの連鎖が複雑に絡み合っているのだ。
  そしてそれらを飲み込んでの“心の武装解除”が待っているからだ。

 そして、その “心の武装解除” を進める上での「キーワード」とは?。

  “人生は、自分の手で、変えられる” と言う事。

 番組の中で、スーダンの一人の青年(19歳)との関わりを報じていた。
 軍の兵士として徴兵させられ、現在の地元警察となった軍にそのまま所属
 している青年だが、除隊し、学校へ行きたいと言う。

 瀬谷さんは、その青年の為に政府の高官や、警察のトップと折衝し、青年の
 除隊の為に動く。

  そんな彼女の行動に、青年は自分の将来の「夢」を語り始める。

 警察トップとの折衝で、「除隊は出来ないが、学校へは行かせられる。」
 という、答えを引き出す。

  そして、それをもって、青年の覚悟を問う。
  「この青年は、自分の手で人生を変える覚悟を持っているのか?。」

  青年は言った。
  「これは貴方の人生ではない、自分の人生だ。」

 自分の人生を自分で切り開く。

  全てが揃い、全てが整ったこの国、日本。
  しかし、若者の心に、「自分の人生を自分ので切り開く」という気概が
  心にしっかり培われているのだろうか?。

  いや、若者だけではない、我々成年、壮年がどれだけ、その気概を失って
  いないかが、問題だ。

 環境に恵まれない人間ほど、「心のあるべき姿」に忠実だ。
 そして、その「心のあるべき姿」のみを心の支えとして、強く生きられる。

  

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