佐野エリアMR②
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
もう、春だなぁ~、と思わせる好天の下、佐野アウトレットのついでに、佐野市街を
MRした。
佐野エリアは、この3月から「価格宣言」した「K社」と「スタンダード路線」の「T社」
がぶつかるエリアであり、その違いと魅力を確認する意味でも大切な地域だ。
つくばMRも同様だが、MR時の天候の良さにはいつも感謝する。
そして、まずロックタウンの「K社」。
3月からの価格宣言以来、曜日での商売を固定し、均一、割引を曜日別に配置し
週一度程度のチラシにてコスト構造を変えようとしている。
そして、青果中心に、徹底した価格の打ち出しにて集客力を高める戦略だ。
MRして思うこと。
価格を打ち出し、単品拡売を図る売場はわかりやすい。しかし、
相当、品揃えを絞り、旬の匂いが伝わってこない売場になってしまった。
更に、プロパー定番のメンテナンスが極端に落ちている。
例えば、今の旬の柑橘。「はるみ」「紅香」「はるな」「せとか」などの
主力以外の品揃え型柑橘が、まったく無い。
そして、主力品も価格訴求のB級品以外の品質重視の品揃えも無い。
後述の「K社」Ⅱでも品揃えが無かったということは、それが政策なのだろう。
その戦略が、今後、お客様にどう選択されるのか、判断されるのか?。
注目して、見続けていきたいと思う。
更に、全体の品揃えと手直しレベル(メンテナンス)も相当に落ちていた。
セントラルパッケージの精肉の品切れ、デイリー(特に和デイリー)の手直し
レベルの乱雑さ)は、この戦略を得ることによって、失ったのか?、敢えて
放出したのか?。
和デイリーの品切れ、手直しは、毎日のお客様にとって大切なファクターだ。
今現在、集客は高まったのだろうが、基本を失った企業の行く末は過去が
証明している。
この企業は、その道を進んでいるように思えてならない。
次に「T社」。
スタンダードな店舗を目指す企業だ。そして、基本を大切にする企業でもある。
そして、更に夕方の賑わいを演出実現する店舗企画も取り入れ、活気がある。
前出の「K社」とは逆に、柑橘類の品揃えも見せており、食べ飽きた「いよかん」
「デコポン」「ポンカン」以外の品揃えもそつが無い。
また、精肉もインストアパッケージを採用し、小割り対応や、品切れ対応も
されており、SMとして必要十分な売場を実現している。
デイリー(特に和デイリー)のメンテナンスも悪くない。近所の主婦の普段の
買い物に徹した品揃えとサービス。レジでのお客様との会話。
私は、SMとは、これでよい、と思っている。
そして、これが、なかなか出来ないものだが。
更に「Y社」。
入口にピアノ。入店して大理石風の床と、黒塗りの冷ケースと店内装飾。
そこまでは、元祖の「A社」ど同じだが、そこから、ブルーになった。
その器(うつわ)に合った品揃え、品質、こだわり、陳列技術はまったく無く、
あるのは、ホコリをかぶった冷ケース、汚れが固まった鮮魚陳列ケース、
そしてエンド脇の突き出しで通路が完全にふさがった中通路。
更に、カート2台がようやくすれ違う中通路にまで床積みされた商品群。
そして照明の切れた売場下に陳列された残り少ないベーカリー。
金髪のレジ担当者の笑顔が唯一の救いだった。
器(うつわ)を変えれば、集客できると思ったのだろうか?。
それとも、従業員が変われると思ったのだろうか?。
経営者が一番陥りやすい、“錯覚”なのだろう。
そして、その後、上記「K社」と「T社」を一店舗ずつMRした。
結果は、写真でどうぞ。http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/sanoeriamrni/
「K社」の価格宣言。
それに対しての、私の考えは、明日。
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