競合各社の政策転換
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
競合各社が、政策転換してきている。
先日、トップから電話があった。
一部店舗で競合している「K社」が、翌日からチラシを大幅に変更し、価格を
全面的に打ち出したチラシ構成に変更するとのこと。
「K社」は、現在3パターンの店舗戦略を展開しているが、グレード追及の店舗
は残しながら、残りを全て価格戦略型店舗の位置づけで、チラシ構成を統一し
一週間に一度のチラシ投入に変更するとのことだ。
私のお店には直接競合する「K社」は無いが、5K周辺に2店舗存在する。
トップの指示を受け、価格追求型のチラシが投入されてからの店舗状況をMR
してきた。
集客していた。
かっての店舗の集客からは想像できないほどの集客。
周辺の2店舗とも、年商10億程度と思われるが、MR当日の集客はその1.5
倍の年商を思わせるほどの集客。
当然、チラシ投入2日目の状態であり、当然と言えば当然だが。
各社が、どんどん「価格」へ走っている。
この世の状況がそうさせているのだろうが。
価格へ走れば、利益は圧迫される。
利益が圧迫あれれば、コストを削減する。
コスト比率の高い人件費が一番効率が高い。
人件費が削減されれば、サービスレベルが低下する。
サービスレベルが低下すれば、集客力は低下する。
集客力が低下するから、更に「価格」に走る。
まさに、ダウンスパイラルの典型だ。
その、ダウンスパイラルを変えていくには、
サービスレベルを下げないために、作業効率を改善する。
作業効率を改善するために、ひとつひとつの作業を見直す。
作業を見直し、品揃え、バックヤード、納品形態等を見直す。
更に、現場の従業員の考え方が変わり、意欲的に取り組んでいく。
結果、人件費率が低下し、荒利率低下分を吸収できる。
要は、企業の幹部と現場の末端が同じ意識を持ち続け、変われるか?。
この作業がしっかり根付かなければ、上辺だけの変革だ。
いずれ、お客様が一番初めに気付き、離れていく。
だから、この作業を根付かせ、高い生産性の維持が定着しているという
基礎が出来ていない中での「価格」への政策転換は、必ず崩れる。
更に、価格とは、いずれ追いつかれるもの。
だから、価格戦略を採る、ということは、永久に価格優位性を追求する
ことだから、更なる生産性追求とサービスレベルの安定の両立を追求
し続けることだ。
できるか、できないか、と言うレベルではなく、
「やらねばならない」、という事だ。
そして、更に、ワンストップショッピングとしての位置づけのお店(ショッピング
センター)ほど、価格戦略は効果が高い。
週に一度のショッピングで、食材も含めて生活用品の買いまわりを効率よく
済ませ、交通費をも含めたコスト軽減に効果が高いからだ。
SMとして、本来、毎日の買い物の利便性を追及すべく役割のスーパー
マーケットが、価格戦略に転換して、果たしてどれほどの効果を維持出来
るのだろうか?。
いずれにせよ、「価格」と言う方向に、大きく「舵」を切ったK社。
そして、我々は、その舵切りを失敗に追い込む為の戦略に
ますます深化を深めていかねばならない、と言う事だ。
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