“器”を用意する
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
店長の仕事にもいろいろあるが、“器を用意する” ことも、その一つだ。
“器”とは?
商品を展開する場所全体のこと。
展開する場所にも、いろいろある。
まずは、お店全体のレイアウトだ。
52週を通しての、店舗レイアウト。
旬、イベント、タイミングに応じて、
このタイミングで、この地域のお客様に対して、ジャスト・イン・タイムでの提案。
更に突っ込んで、テーマに沿った商品計画と売場。
単に商品が陳列されている売場ではなく、
売場全体から、香り漂ってくる、旬やイベントへの憧憬。
ここで、お客様の心に響く売場でなければならない。
私はここまでが、“器”だと思っている。
そこから先の、一品一品の商品造りや商品計画、陳列技術などは、部門の仕事。
部門が努力して製造、発注した商品一品一品を
活かすも、殺すも、“器” しだい。
良い器に陳列された商品は、お客様の心に圧倒的に響く。
器が良くないと、買い物を急ぐお客様に素通りされてしまう。
全て、“器” しだい。
以前のブログ「店舗の照明 私の流儀」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-daa3.htmlでも記したが、部門努力としての
“商品”を如何に“輝かせて”お客様に表現するか?。
ここに、商品面での店長の最大の仕事がある。
私の言う“器”とは、決して販売計画とか、ケースとか、レイアウトだけではない。
「あとは、商品を配置、陳列するだけ」の状態だ。
事前準備をし、テーマが決まり、商品を引き立たせる「媒体」「POP」「演出」。
更に、買い物の利便性を追及した「関連」や、イメージを搔き立てる「装飾」。
「あとは、商品を配置、陳列して、完成」。
それを導き出してやるのが、店長の最大の仕事。
しっかりした“器”ほど、商品が映える。
そして、そんな器ほど、部門の担当者も“燃える”。
ある意味、店長と担当者の競争意欲も掻き立てられる。
“器”自体が宝の持ちぐらせになるか、貧弱な“器”となってしまうか。
そして、私は常に、「器が先行すべきである」、と考える。
なぜか?
器が先行すれば、部門は負けじと商品で対抗する。
その競合関係が、いい意味での切磋琢磨になると考えるからだ。
そして、常に“器”を先行させて、商品を引っ張る。
店長の仕事のひとつ。
“器”を用意して、常に部下と商品面で切磋琢磨する。
私の、仕事の流儀のひとつだ。
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