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2009年3月22日 (日)

懐かしい顔Ⅶ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ホワイトデーの手直しをしていると、どこかで見たことのある横顔の男が、
 ホワイトデーの残り物の商品を真剣に選んでいた。

  “あっ、○○さんだ!”

 声をかけたら、やはりそうだった。

 「○○さん、どうしたんですか?。こんなところに?。」
  「いやぁ~、てっちゃんの顔がみたくて~。」

  “嘘をつけ!” と思いながら、

 「そんなはずないでしょう。何かあったんですか?。」
  「いやぁ~、この近くに物流センターが出来て、その説明会なのよ。」

 「なるほど、それでわざわぜ東北の浜通りからここまで来たんですか?。」
  「本当だよ。遠かったね。でもてっちゃんの顔を見られてよかったよ。」

 「本当に、ご苦労様でした。」

 本当に、懐かしい顔だった。
 何年ぶりだろうか?。
 お互いに、退社してから丸4年が経っていたから、それ以来だ。

 彼は、以前の会社で2年先輩だった。
 同じ鮮魚部門で、チーフ時代からの顔なじみ。
 同時期に、鮮魚SVを経験し、同時期に店長を経験している。
 そして、お互いの人生の帰路に立ち、退社したのも同時期だ。

 当時、その時期に退社した店長がもう一人いて、
 その3人で、社長との食事会を催していただいた。
 約2時間という、短い時間ではあったが、
 商売の本質を教えていただいた方との語らいは、
 一生忘れられない思い出となって、私の心に納まっている。

 彼は、その後自分の家族が経営をする仲卸に戻り、新たな人生を歩んだ。
 かっての企業との取引もあり、それも含めてそこで活躍していると聞いていた。

  鮮魚の仲卸という職業も、厳しさを増しているのだろう。
  私がSVとして担当したエリアなので良く知っているが、
  その当時をピークに売上はほぼ横ばいだそうだ。
  
  まだ横ばいだから、良い部類に入るのかもしれない。
  何社かは、倒産の憂き目にもあっているらしい。

 そして、彼もまた、その職業から足を洗おうとしているようだ。
 もう、自分の役割は終わった、と言っていた。
 家族のご子息が次期社長として、成長してきているらしい。

 次の人生を、いったい何に賭けるのだろうか?。
 そこまで聞いたが、教えてはくれなかった。

 そして、最後に、私に挨拶をして、従業員に贈るのだという、ホワイトデーの
 贈り物を購入して帰られた。

  もう、彼とは、会うことは無いだろう。
  彼との思い出が、本当に走馬灯のように流れながら、
  社長との最後の晩餐を思い出していた。

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