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2009年2月27日 (金)

歯車を噛み合わせる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


経営方針を受けて、店舗方針を策定される。
 私のお店では、そこから部門計画が立案された。

 問題は、そこからだ。
 
 部門計画という“歯車”が、部門の末端の従業員の行動と噛み合うかどうかだ。

  “噛み合ってしっかり、回るか”
  “滑って、半分も、回らないか”

 要は、それが全てだ、と言う事。

  “歯車が噛みあって、現場が、回る”

 そこに、店長が店長として果たす、最大の役割がある。
 しかし、そこから先が問題だ。
 そこから先は、ブラックボックス。
 店長それぞれの、個性が出る。能力が出る。結果が出る。

  だから、それぞれのチェーンストアは、
  店長の個性の差を最小限に食い止めるべく、店舗運営の仕組みを作る。

 店舗毎のフォーマットを統一し、同じオペレーションが出来る様に。

  外部環境をまったく考慮しなければ、その手法が一番効率が良い。

 しかし、そこに外部環境(地域商圏、競合店等)が入り込むから、厄介だ。 
 そこに、各チェーンストアの、仕組み作りもブラックボックス化されてしまう。

  店舗運営、競合対策も完全に本部主導で仕組みを作る企業。
  本部主導の店舗運営、店舗主導の競合対策の仕組みを採る企業。
  店長主導の店舗運営をベースに、本部支援体制に徹する企業。

 どの手法、仕組みが優れているのか?。

  それは、その企業の歴史でもあり、発展過程でもあり、DNAでもある。

 しかし、どの手法を選択しようとも、これだけは言える。

  “歯車が噛みあって、現場が、回り続ける”

 管理、フォーマット、マネジメントスタイルに関わらず、目指すはこれだ。

  そして、そのキーワードは、“伝える”こと。
  
 コミュニケーションを良くする、とよく言うが、
 とどのつまりは“伝わっていない”だけだ。
 若しくは、“伝えていない”だけ。

  “伝える”ことを愚直にやり続ければ、いつしか“伝え方”もマスターできるもの。
  そして、“伝わる”事実と、“伝える”技術。
  ここに、店長の役割と能力が集約される。

 年頭に、当社のトップが言った。
  「会社のトップの言う事と、現場のパートさんの言う事が同じ。」
  「そんな会社を造りたい。これが、私の願いだ。」

  「まだまだ、我が社は小さい、力も無い、それでも現場のパートさんまで含めて、
   小さい力を合わせれば、圧倒的な力になる。そんな会社にしたい。」

 本当に、そんな会社にしていきたいと思う。

PS
 にゃんにゃんの最新映像です。どうぞ。http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/nyannko31/

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コメント

かおるさん、コメントありがとうございます。

同じ人間から、同じ事を言われる事。
違う人間から、同じ事を言われる事。
 
店長とSVから、同じ事を言われたチーフの行動力は、数倍高まるでしょう。

組織とは、そういうもの。
違う複数の人間から同じ事を言われる、または、同じ事を言う組織風土が出来上がれば、絶対に強い組織になると思います。

「ヨークベニマルの経営」に関しては、是非感想を聞かしてください。

投稿: てっちゃん | 2009年2月28日 (土) 00時06分

かおるです。
今日の日記は私にとって「天啓」ともいえる内容。SVの役割として店舗指導の質量のレベルアップをトップから伝えられ、当たり前のことすぎて自分の中でスルーしてしまっていました。愚直に伝え続けることで歯車がかみ合い店舗が回り続ける、その潤滑油たれ。ということを言われていたのだと気づきました。反省そしてアクションあるのみです。

おすすめの「ヨークベニマルの経営」アマゾンで到着。さっそく読んでみます。

投稿: かおる | 2009年2月27日 (金) 10時21分

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