山梨MRⅡ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日のブログで、富士山麓のお店のMR報告をした。
そして本日は、その後の甲府市内のMRの報告だ。
甲府市内にも、競合店が群雄割拠している。
甲府市内にドミナンスを組む「O社」。
甲府の新興住宅街にアッパーな品揃えと生鮮強化で出店した「A社」。
国道20号沿いに、バランスの良さと提案型で良品を売り込む「I社」。
更に、資本力を活かして新店ラッシュの「M社」。
まずは「A社」。
SMとしては、初めて見るレイアウト。
スタンダードなコンコースの四角いレイアウトではない。
コンコース自体が、楕円形になっている。
そして、その楕円に沿って、生鮮各部、惣菜、ベーカリーが存在する。
鮮魚、精肉は専門店風に平ケースのみでの展開。アイテムボリュームも豊富。
男性社員が大人数で作業をこなしていた。
価格は、どちらかというと高めだが、特売品は目玉のみで圧倒的に安い。
そして、土曜日の午後2時にしては集客していた。レジも5台で3人程度の列。
客層も、富裕層やリゾート客と思われる服装のお客がほとんどだった。
しかし、楕円の中に位置する「グロサリー」の品揃え、提案は少ない。
楕円のコンコースの品揃えと比較すると、貧弱であり、バランスは悪い。
それでも、集客力は高い。リゾート地での商売の仕方のひとつの提案か。
次に「O社」。
ふた昔前のSCタイプ。
食品と衣料品が同フロアに隣接。青果の通路の向かい側に婦人アウター。
どうしても、青果の泥臭さは出せない。
結果、中途半端は陳列、価格、提案。
それが、お店全体を覆っている。訴求インパクトが無い。
競合出店のたびに、数値低下を食い止められずに至る、そんな現状だ。
更に「I社」。
その数時間前に、同企業の富士山麓のお店を拝見してきたばかり。
写真のお店は、昨年の新店であり、同企業の最新の提案がされている。
働くひとりひとりの女性従業員の、消費者としての知恵をいかに反映させるか。
それを、どう店舗、店長が引き出すか。そこを重点的に取り組んでいる。
そして、高い清掃レベル、鮮度レベル、それを実行する仕組み作り。
その一連の流れが、従業員の意志と共に、しっかり歯車として回っている。
また、当日のバレンタインの提案を、一番まじめに取り組んでいたことからも、
地域のお客様との対話を大切に、イベント、季節での提案の変化を大切に
している企業だ。
最後は、最近出店したと思われる「M社」。
前出の「I社」から比較すると、素人の売場だ。
まだまだ、商品ありき、価格ありき、作業ありき。
商品、価格、提案、什器、媒体、レイアウト。
それらを組合わせる「人」によって、まったく別物に生まれ変わるのだが。
その組合わせ方、組合わせる人の能力、更にその人の統率力。
この企業が、そこに行き着くまでに、存在しているのだろうか?。
しかし、価格訴求力は高い。
2Lアクエリアスが、一本138円だった。
おもわず一本買って、昨日の酔いを醒ますために一気に飲み干した。
PS
「山梨MR」の写真を載せました。どうぞ。http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/yamanasimr/
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