仕事の流儀からⅥ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日の「仕事の流儀」は、森林組合の職員だった。
現場の代名詞とも思われる「林業」。
長年、自らの“感と経験”で実直にコツコツを仕事をこなしていくものと思っていた。
湯浅 勲さん、京都府 日吉町森林組合職員。
まさか、森林組合の職員の方の口から、
人間の真髄、組織の真髄を聞かされるとは思わなかった。
森林組合の現業とは、日雇いの出来高払いが、その世界の常識。
その常識を破り、現業の作業員を月給制に改善した。
なぜか。
コストの壁に挑戦するため。
その為に、現場の知恵が必要だった。
しかし、現状の給与体系では、現場の知恵は封印されたまま。
いかにして、現場の知恵を表面化できるか。
現場の従業員が自らの問題として、目の前の」仕事に関わり合わせる。
そう思った彼は、現業の従業員を月給制へ切り替えた。
アナウンサーが聞いた。
「よく、そういう思い切った考えが浮かび、実行できましたね?。」
彼は、答えた。
「人の犠牲の下に自分が成り立ってことを、自らの心が納得できますか?。」
「自分の心が納得できない事は、やれない。だから改革しました。」
やはり、バランス感覚が優れているのだ。
そして、組織感覚も優れている。
また、アナウンサーが彼に聞いた。
「森林というのは、100年後、200年後に本来の姿を現すものですが、
人間の生存はせいぜいこれから30年。森林の本来の姿を見届けられない
ことに対しては、どう思いますか。」
彼は、言い切った。
「大きな木ほど、数多くの年輪を持っている。年輪とは、その瞬間瞬間を精一
杯活きた証として、木に刻まれるもの。そして大きくなればなるほど、年輪も
多くなる。だから、私も、一瞬一瞬を精一杯生きる。人間も同じですよ。」
言い切った。
茂木健一郎はじめ、アナウンサーは、何も言えず、ただ頷くだけ。
まさか、森林組合の職員の方から、人間論、組織論を聞くとは思わなかった。
なんと重い言葉なのか。
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