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2009年1月18日 (日)

小山南部MR

皆さん、こんにちは。
 北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


正月明け、私のMR活動も寒風を突いても尚、続けていきたいと思う。

 今回は、小山南部をMRしてみた。
 前回は「小山SC戦争MR」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-8742.htmlを記したが、今回は中小スーパーで元気なところをMRしてきた。

まず、「M社」。
 小山の南部に位置し、好立地を武器に商売をしている。
 このお店の特徴は、圧倒的な「青果」の商品力と販売力だ。

 ベテランの担当者が、自らの力量で、チェーンストアの規制を受けない品揃えと
 展開を実施し、それがお客様の圧倒的な支持を受けている。

 はっきり言えば、青果だけで集客している数少ないお店だ。

 この青果の売場を見ると、今のタイミングで、「何を」「いくらで」「どんな展開で」
 が勉強できるのだ。
 チェーンストアの中に、強力な個人商店がテナントととして入店し、その結果
 このお店の集客力を高めている、といった感じだ。

 しかし、鮮魚も、刺身等の売場は攻めており、隣に出店されたら、嫌なお店
 といえる。

 逆に、グロサリーのメンテナンスは荒れており、人員不足やモチベーションが
 心配される。

次は、「T社」。
 企業自体が、精肉に力をいれているだけあり、ここの精肉も攻めていた。
 和牛、国産牛、輸入牛をフルラインで品揃えし、圧倒的なボリュームで集客を
 図る典型的な展開だ。

 しかし、昨今の牛肉の不振で、本当に集客できているのかは疑問だ。
 
 ここも立地は良く、競合も少ない状況だ。
 更に、他部門もバランス良く、品揃え、商品造り、価格を追求すれば、
 ますます集客力は高まるだろう。

最後は、「M社」。
 小山駅南に位置するこのお店は、群馬資本だ。
 そして、300坪ほどの面積ではあるが、「惣菜」に積極的に力を入れている。

 全てバイキング方式の商品は、しずる感が高く、デパ地下を思わせるような
 品揃えが特徴だ。

 当然、値段も良く、ちょっとした両目でも、単品で500円前後についてしまう。
 その部分が、どのようにお客様に映るのか?。
 惣菜で集客されているとは、決して思わないが、勉強にはなる惣菜だ。

 そして、グロサリーでのメンテナンス、提案は少なく、競争力では厳しい店舗
 であろう。

ひとつひとつのお店を見ていくと、
 「バランス」の取れた部門造りの大切さが見えてくる。

 結局、お客様の来店動機は、「近いから」。
 そう考えた場合、日本のスーパーは、もっともっと、各部門のバランス造りを
 本気で考えていかないと、集客力に限界が出てくると思われる。

 各部門のバランス取りとは、結局は、どの部門にも精通し、弱点を見せない
 ということであり、もぐら叩きの繰り返しで強くなっていくものだ。

PS
 「小山南部MR」の写真を載せましたhttp://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/oyamanannbu/、どうぞ。 

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