全体最適と個店最適
皆さん、こんにちは。
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日、「“自立”と“自律”」を記したが、今日はその続編。
先日、あるお店から、ある商品が移動してきた。
某チーフに聞いた。
「なんだこれ?。しかも賞味期限が間近じゃないか?。」
某チーフ
「はい、某店で余していた商品を、バイヤーが移動させたみたいです。」
私
「なにぃ~!。バイヤーに連絡して、原価引き下げの交渉しろ!。」
これが、以前の私の “視点” だった。
それは、昨日も記した。
なにが何でも、自分のお店を最優先する。
他店で賞味期限切れ間近の商品を、私のお店に送り込むとは、何事か?
馬鹿にされているのを、ただ指をくわえて見ているのか?
「バイヤーに、一言、物申す。上司に一言、物申す!。」
血気盛んだった?。
“個店最適と全体最適”。
以前の店長会で話題になった事項だった。
それ以来、“全体最適”を優先した “視点” で物事を見るようになった。
「他店で賞味期限切れになり、ロスを出す。」
このことで、会社トータルとして、利益を失うのか?
それとも、
「当店で賞味期限切れ間近の商品を、売り切って、ロスを防ぐ。」
このことで、会社トータルとして、利益を稼ぐのか?
チェーンストアとして個店個店をみても、売上の高いお店、低いお店がある。
売れるお店の社員が優秀なのか?
売れないお店の社員はダメなのか?
たまたま売れるお店にいて、大きな口をたたく。
一番陥りやすい、“錯覚” だ。
売れるお店の「役割」
売れないお店の「役割」
自店の役割を踏まえ、
全体最適からみた “視点” で、利益を残していく。
店長として、そんな余裕のある姿勢を見せることも、
大切な、部下教育なのだろう。
PS
「小山南部MR」の写真を載せましたhttp://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/oyamanannbu/、どうぞ。
| 固定リンク
「店長の仕事」カテゴリの記事
- 店長の教科書として(2024.09.02)
- ファイブマネジメントの実践(2024.09.05)
- おねだり(2024.08.28)
コメント
KOZOさん、コメントありがとうございます。
結構、全体最適の話しをすると理解する部下は多いですよね。
結局は、我々が相手の目から逃げてそらしているのが、一番の原因なのかと思っています。
これは自分の反省でもありますが、悪い知らせをする相手の目線から絶対逃げないことが、一番大切なことかな、と思っています。
また、コメントください。
投稿: てっちゃん | 2009年1月21日 (水) 08時56分
かおるさん、コメントありがとうございます。
商品部と販売部の両方に属すると、お互いの痛みが分かるものですね。
しかし先日、昨年のクリスマスの残の、手作りケーキ材料のサンタのろうそくが移動してきたときは、発狂しましたよ。
*まだまだ、修行が足りないのかな?。
また、コメントください。
投稿: てっちゃん | 2009年1月21日 (水) 08時01分
先日は私のコメントにお答えいただきましてありがとうございます。今日の件は全く同感です。実は私も朝礼で鮮魚部門から惣菜部門へ移動された魚の切り身の処理(生魚の惣菜化)でてっちゃんさんと同様のことを言いました。(総菜部門がいいかげんな商品化と値付けをしていたため)。売れている店と売れていない店があると同様に、売れている部門と売れていない部門(自社では前者が総菜、後者が鮮魚です)があります。一方の部門で良くても、他方の部門のロスになれば、店舗、会社としては利益はでないことを話したところでした。これからも、店トータル、会社トータルでの利益を考えて行動しようと思っています。
投稿: KOZO | 2009年1月21日 (水) 06時56分
かおるです。
私もバイヤー時代、店舗間調整をやっていましたがやりたくない作業でした。真剣に計画した送り込み先店舗の主任や店長の苦言を聞くのが嫌だったのです。時に言い争いになることもありましたが案外、後々そんな店長のほうが仲良くしています。SVになった今でも時々調整をしますが年下の店長が増えてきたので「己に課せられたハードルと思え。」と言えるようになりました。
投稿: かおる | 2009年1月21日 (水) 01時21分