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2009年1月31日 (土)

宇都宮市街地MR①

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


久しぶりに、宇都宮中心街をMR。

人口50万の宇都宮市はエリアも豊富で、競合状況も豊富だ。
 そんな中で、今回は宇都宮駅周辺の市街地立地の3店舗だ。

まずは、「T社」。
 一昨年オープンのこのお店は、同社の最新店舗のレイアウトを持つ。
 ここ数年で出店も加速しており、新店毎に同社のレイアウトを固めつつある。

 そして、このお店から以降は大きなレイアウトの変更は無く、固めた感じだ。
 当初はテナントとして「ブックオフ」を同居させた店舗のみだったが、後日、
 DVD販売の「ワンダーグー」やドラッグの「ウェルシア」も周辺に開店し、集客力
 が高まった。

 特に同社は「精肉」に力を入れており、コンコースを不便にしてでも精肉平台
 を強化させており、品揃えのバラエティーさはピカイチだ。
 
 但し、それによって、グロサリーの回遊性を失った。
 その回遊性のバランスが、今後この企業の戦略にどう圧し掛かってくるかだ。

次は、「Y社」。
 一時は、上記の「T社」の影響を大きく受けたが、現状の売場を見ると、
 そのことによって、売場造りが強化されている。

 このお店の開店時~11時までの時間帯での売場は、ピカイチである。
 本当に、よく教育されている、と思われる。

 主力品の明確な打ち出し、商品化、SKU造り、陳列技術、鮮度、など。
 品揃えと主力品が、はっきりと区別され、主力品はこれでもかと展開。
 この強弱の出し方は、勉強になる。私が学ぶ店舗である。

そして、「O社」。
 同社のワングレードアップ店舗である。
 同社はこのスタイル店舗をどんどん推し進めている。
 現在10店程度に増えているが、これからも進めていくのだろう。

 そして、得たもの、失ったものがたくさんあると思える。
 お店が提案する、“価値” の創造のしかたは得たのかもしれない。
 スーパーとしての本来の使命 “価格” は伝わりにくくなった(失った?)。

 企業としての使命を、お店が具現化する。
 そういう意味では、このお店もまた、愚直に企業の使命を具現化している。
 従業員はしっかり教育され、企業の使命を具現化すべく「手」を入れている。

 しかし、・・・。 何かが伝わってこない。
 理路整然と説かれた「経営方針」に、理路整然と答えた現場の答え。

 そこには、働く従業員の「ひとりひとりの意志」が伝わってこないのだ。
 これは、私だけの見解だが。

 他にも、駅周辺、その延長にはいくつかの競合店が連なっている。
 そして、一定のレベルをキープし、更に進化させていかなければ、明日は無い。
 そんなエリアになってきている、と言える。

PS
 宇都宮市街地の写真を載せましたhttp://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/utunomiyaiti/。どうぞ。

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