足利エリアMR
皆さん、こんにちは。
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
以前のブログで「足利MRから」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_d394.htmlを記したが、今回のMRはその続編。
関東から進出した「M社」。
国道50号沿いに、ホームセンターと組んで、今年半ばに出店。
EDLPを前面に押し出した価格戦略が、お客様にどう判断されているのか?。
その後を、その他競合と比較してMRしてみた。
まずは、その「M社」。
相変わらず、青果、グロサリーでのEDLP戦略は継続されている。
特に、入口での野菜の価格は圧倒的に安い。
競合で50円以上のきゅうりが29円や、大根、キャベツの価格も20円~50円安。
売場造り、コーナー化などには、手間や知恵をかけていない。
いかに低コストで、商品を売場に陳列するか?。
当然である。そういう方向に進まないと、出せない価格だ。
そして、お客様もそこそこ来店されている。
レジの接客も、悪くはない。むしろ、無駄に人員配置されているぐらいだ。
以外に、高コストになっているのではないか?。
次に、「T社①」。
だいぶ古いタイプのT社だが、中身はしっかり、地域のお客様への売場を
淡々と造っている。
リージョナルチェーンだけあって、売場規模に関わらず品揃えのキメが細かい。
そして、考えられたレイアウトにしっかりと商品が揃っている。
この企業は、部門ごとのレイアウト、品揃えの統一性が非常に高い。
チェーンストアとしては関心させられる。
逆を言うと、一店舗一店舗のギラギラした商売魂は伝わってはこない。
更に、「Y社①」。
東北から参入した「Y社」もリージョナルとして安定している。
前出のT社と比較し、Y社の中でも新型店舗であり、規模、品揃え、レイアウト
等、デリカゾーンの集中と拡大された店内は、あらゆる世代の客層を取り込もう
としている。
特に、この店舗は、鮮魚の売場が良い。
Y社は、リージョナルでありながら、個店力があり、競合や客層に応じて品揃え
に変化があり、人の力量が売場に反映されやすい。
中部資本の「A社」。
もはや、この地域において、「A社」は百貨店を意識している。
よって、価格帯を上げ、果実でも500円以上を中心に売り込んでいる。
しかし、店内はどう見てもSMの造りとレイアウト。
冷食コーナーや漬物コーナーは、照明を敢えて消してコストダウン。
どうも中途半端だ。当然、お客様も少ない。
以上が、このエリアでの競合関係だ。
そして、「F社」「T社②」「Y社②」は、更に別の競合関係になっている。
特に、「T社②」と「Y社②」は、この別エリアでも競合関係にある。
「T社②」は、足利エリアでのメイン店舗。
競合「Y社②」を迎えても、元気だった。
前出の通り、リージョナルとして統一性のある売場とマネジメント。
この統一性がチェーンストアの本質であり、コストダウンを実現できる。
それが、青果の価格に反映され、日々の販促に反映される。
結果、リージョナル同士の戦いでも、価格面でアドバンテージを握れるのだ。
この日のレジ稼動では、「T社②」のほうが勝っていた。
「Y社②」は、ハーベストプレイスを名乗り、家電、ホームセンター、シネマなどの
総合力で集客を図る。
足利エリアには、従来にない集中したショッピングエリアとなった。
が、平日の集客は無い。
どうしても、そういう地域なのだろう。まだまだ周辺地域の開発も少ない。
「Y社」の売場だけにレベルは高いが、お客様には伝わっていないようだ。
前出の「T社②」の集客に負けている。
問題は、青果の価格だ。特に野菜の価格でアドバンテージを握られている。
PS
右上のアルバムに「足利エリア」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/asikagamr/を載せました。どうぞ。
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