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2008年12月11日 (木)

計画の進化

皆さん、こんにちは。
 北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日のブログで、年末並みの量販日の件を記したが、
 昨年を大きくクリアした部門が二つあった。

 一つは、青果、二つは、グロサリーだ。

要因は?

 計画の進化だ。

それは?。

 いろいろな人間の“手”を経て、計画、発注、売場つくり、がまわること。

 青果のサイクルは、こうだ。

  この日の販売に関して、まず、店長の私が方針を説明する。
  直近の情報、お客様動向から、売上、客数予測。部門売上予測の立案。

  それを受けて、部門チーフと店長の打ち合わせ。
  仰々しい打ち合わせなどしない。ミーティングの後、タバコをふかしながら
  (私は吸わないが)、世間話の片時に、ポイントを簡単に説明。

  それを受けて、チーフは、市場でバイヤー、市場担当者と打合わせ。
  そこに新たに、商品のプロの知恵が入り、より具体的な商品が計画される。

  そして、再度私と、簡単なレイアウトの確認。
  特に、今回はみかんの箱売りが計画のメインだ。
  私が確認したいのは、主力品の産地、サイズ、価格、
  更にワングレードアップ品の数量と価格の確認。

   わたしは特にこのグレードにこだわる。
   今回は、マルケンの賢宝も10ケース発注していた。OKだ。

  更に、副店長(前青果チーフ)と、具体的なレイアウト確認(副店長に相談)。
  この段階では、青果の先輩としての副店長の知恵を借りる、スタンスだ。

  そして、前日の前準備から売場つくりが始まる。
  副店長も青果出身だから、入荷量でその日の作業が見える。

  最後は当日。
  その売場を見て私は、最後の詰めに取り掛かる。

  まずは、コトPOPだ。
  ワングレードアップ品はどうしても、魂を揺さぶる響きがないと売れない。
  その響きを奏でる言葉を、私の汚い毛筆の“手書きPOP”で演出する。

  更には、媒体だ。
  来店されたお客様が、10メートル先から、その道に導入される道を作る事。
  その為の媒体だ。

  また、当初予定の無かったトレーナーも、朝7時にはいた。
  そこで、細部のチェックと売場つくりが完成した。

 当初、青果チーフがイメージしていた販売計画。
 それが、上記経緯を経て、磨かれていく。
 そして、それが、進化した売場となってお客様の目の前へ出現する。

  それは、誰も予想しなかった、圧倒的な売場だ。

  更に、一日の最終。
  あと少しで、250万に届く、というときだ。
  その日の遅番の、入社2年目の女の子が、
  マルケンみかんを1箱買いにいった。

  その売上が、お店の売上画面に載ったのを見て、彼女に言った。
   「おい、今ので250万達成だ。おめでとう。」
  
  彼女は、満面の笑みを見せて、
   「やったぁぁぁ~っ!。」
   と、大騒ぎをして喜んだ。

  私は、翌日、青果チーフと握手をした。

  青果チーフが全力を尽くして取り組んだ過程から、
  どんどん枝葉が広上がっていく。

 これが、“計画の進化”だ。

  いろいろな人間の手を経て、進化し、磨かれていくのが売場計画だ。
  
  しかし、これは、全員で決めろ、と言っているのではない。

   とどのつまりは、チーフの意思だ。
   ここが、起点になる。
   この段階で、チーフの意思が高いことが、
   一番の要因であることは間違いない。

  こうして、出来上がった売場で、過去最高の売場と実績を見届ける。
  これが出来るのが、店長の最大の楽しみだ。


PS
 にゃんにゃんの最新の写真http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/nyannko24/を載せました。どうぞご覧ください。
  

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