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2008年12月10日 (水)

お客さま動向から

皆さん、こんにちは。
 北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、月に一度の年末並みの量販日があった。

 結果は、昨年クリア。
 競合出店後も、昨年クリアだ。

  しかし、その前後で昨比割れ。

 結局、期間計では、昨年にも増しての売上増にはなっていない、と言う事。

 この日は、毎月、買いだめ出来る商品を中心に量販する日であるが、
 この傾向が、ますます強くなっている、と言う事だ。

 ガソリンが高くなると聞けば、並んででもその日にガソリンを入れる。
 そんな社会状況の中で、お買い得な日に、徹底して買いだめする。
 地域で一番お買い得な店、お買い得な日は絶対に逃さない。

  これが、現状のお客様動向だ。

 こういう状況で、単に売上維持に喜んではいられない。
 しかし、そうやってでも集客しなければ、置いていかれる。

  お客様は、売り手の我々の予測を上回って、先手先手で買いまわる。
  お客様の先手の先をどうやって、先回りするかだ。
  その事を、常に考え、予測し続けなければ、戦いには勝てない。

 今回の量販日も、年末まで考えた買いまわりの先手を打って、
 買いだめ出来る商品の発注、展開を実施した結果の、昨比クリア。

  しかし・・・・・、

 その事に、喜んではいられない。

  問題は、集客しながらも、食い扶持の利益も稼ぐ、と言う事。

 どうやって?。

   簡単だ。

  安売りしたぶん、利益商材を売り込むこと。
  生鮮の旬の素材と同時に、加工食品の利益商材を、セット販売すること。

  言葉で言うのは簡単だが、ひとつひとつ考え、実績に結び付けるには、
  食卓を考えた実体験と、部下を動かすマネジメントがいる。

 私が、今一番仕掛けているのは、「鍋つゆ」。

  鮮魚でベーシックな、「寄せ鍋」、「ちゃんこ鍋」。
  精肉では、「キムチ鍋」

  そして、今年は「豆乳鍋」、更に「カレー鍋」が絶好調だ。
  鍋にもバラェティーさが増してきた。

  また、白菜と鶏肉が今年のトレンド。

 しかし、鍋つゆを、グロサリーの定番やエンドで拡販するだけでは弱い。
 生鮮の売場を徹底して利用していかなければ意味がない。
 だから、生鮮チーフを巻き込むマネジメントが必須。

 生鮮に関連陳列された「鍋つゆ」を購入するお客様は、
 必ず、生鮮の鍋商材を購入される。

 もし、そこに「鍋つゆ」が無ければ、生鮮売場で、意思決定するお客様を
 全て取りこぼしている、と言う事だ。

 だから、鍋つゆは、生鮮の鍋材の目の届く所で売り込むことが必須となる。

  よって、私は、鮮魚、精肉の売場のテーブルの上には、こぼれる程の
  鍋つゆを展開している。

  その品出しは、私の仕事としているし、手直しも私の仕事だ。
  そして、鍋つゆの売上は当然昨比120%を越している。

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