宇都宮“細谷戦争”
皆さん、こんにちは。
北関東の食品すーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
久しぶりに、「競合店の戦いに学ぶ」である。
この、「競合店に学ぶ」シリーズもⅳ~ⅶまで投稿しているが、
栃木県宇都宮の細谷地区で繰り広げられるリージョナルチェーン同士の戦いは
北関東の本拠を置く「T社」と、東北の「Y社」の戦いを投稿してきたものである。
「競合店の戦いに学ぶⅠ」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_d164.html
「競合店の戦いに学ぶⅡ」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_8ae8.html
「競合店の戦いに学ぶⅢ」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_489d.html
「競合店の戦いに学ぶⅣ」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_2e2b.html
「競合店の戦いに学ぶⅤ」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_e60a.html
「競合店の戦いに学ぶⅥ」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-0f6e.html
「競合店の戦いに学ぶⅦ」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-ce16.html
そして、このたかだか数十メートルのリージョナルチェーン同士の戦いは、現在
膠着状態にある。
迎え撃つY社が盛り返してきていたが、ここに来て、戦いを挑んだT社も順調に
売場を安定させ、逆に、迎え撃つY社の鮮魚、精肉の売場がしまらない状態だ。
かっては、青果で圧倒的な優位を保っていたY社だが、ここに来て、鮮魚で敗北
し、その敗北が、お店トータルでの戦いに微妙な影を落としているのだ。
お店とは、このように、常に生き物である。
昨日出来たからといって、今日出来るとは限らない。
お店にも人事異動があれば、トラブルで欠勤する日もある。
常にお店は、不連続のトラブルと同居しながら、お客様と向き合う。
グロサリー部門での売場提案や、陳列技術などは、圧倒的にY社に軍配が上が
るが、これはストックの利く売場だからだ。
ストックが利くということは、本部主導で対応が出来ると言う事。
しかし、生鮮、惣菜に関しては、ストックが利かない。
常に、毎日、毎時間が勝負。
だから、トラブルとの戦いともいえる。
そして、T社のトラブル対応能力が勝っているということか?。
いや、T社の標準化戦略が浸透しているのだろう。
だから、T社の生鮮惣菜での売場の安定度は抜群と言える。
更に、両社の決定的な違いが「レジ部門」だ。
Y社は、ピーク時のレジ待ちが多い。
T社は、ピーク時にレジ解放台数がタイムリーに増加する。
そして、ピークが過ぎると、T社のレジ開放台数は減少し、
レジ要員は、その他の販売業務の援助へまわる。
T社の有機的なレジコントロールは、“見事” である。
お客様にとって、お店とは、常に総合力で判断される。
突出した一つの部門だけで、飯を食っているわけではない。
今後は、ますます一店舗での総合力の勝負となってくるだろう。
お店が一つの生き物として、部門の縦割りの壁を取り払い、
一人二役の有機的な働きを、臨機応変に出来るか?、と言う事だ。
そういう方向性でとらえるならば、
一店舗一店舗の店長の存在が、
ますます大きくなっていく、と言う事。
経営者としての “視点” と、
プレイイングマネージャーとしての “行動”
競合店相手に、時系列に戦略を立案し、
部下と共に、仮説、検証の継続から、
店舗としての “知恵” を習得し、
パートさんへ、根付かせていく。
ことほどさように、店長とは、奥の深い職位である。
右上のアルバムhttp://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/hosoyasennsou/でどうぞ。
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