精肉チーフの部下教育
皆さん、こんにちは。
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
精肉部門のオペレーションが、急激に改善されてきた。
ベテランパートさんの相次ぐ退職にて、危機的状況だったが、新規パートさん
の採用と、チーフのオペレーション改善の継続が功を奏してきた。
更に、新入社員の成長も大きい。
彼は、「新入社員の配属」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_7c10.htmlでも記した、精肉の新入社員だ。
彼も、ようやく物になりつつある。
そして、精肉チーフのシフト造りも、部下育成を主眼においたものに切り替わって
きた。
チーフ、サブチーフ抜きで、朝の立上げをさせ、チーフ、サブチーフ出社を遅番
の作業割当表に切り替えて、3年目以下の担当者を鍛えている。
私も、精肉チーフに対し、従来の「品揃え重視」「差別化重視」「和牛志向」の要求
から、現状を踏まえて「簡略化重視」「教育重視」「本部主導」へ切り替えている。
その方針転換もあり、本部とお店の意志統一が、チーフの物事への判断力の
スピードを加速させているのも確かだ。
部門チーフにとって、商品部からくる情報と店長の言っていることに統一性が
あると、行動にスピードがつくものだ。
そういう意味では、スピードとは、意思統一と同義語と言える。
更に、今回異動してきた、女性の担当者が活躍している。
彼女は、お腹に子供がいる。
妊娠しているのだ。
よって、今年の12月までの条件だ。
3年目の彼女がしっかり、チーフ陣と新人のつなぎ役をしている。
そのような状況の中で、精肉チーフは、今が教育時と心得ているのだろう。
精肉の部門特性から言っても、販売計画がしっかり作成されていれば、
朝の立上げの作業自体は、人員さえしっかり揃っていれば、問題ない。
個人の役割を踏まえ、作業後半の微調整を、誰が、どのタイミングで実施
するかだ。それを、3年目の女性担当者がこなしている、と言う事だ。
さすがに、この業界を目指して入社してくる人間だ。
男も女も関係ない。
そして、結婚して、子供を生んで育てる。
それは、私が以前にブログで記した「女を磨くとは」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_393d.htmlで記した内容である。
どこまでも自分を磨こうとする態度。これこそが、人間本来の姿だ。
そういえば、最近の精肉バックヤードでは、教育する場面が多く見られる。
チーフ、サブチーフが2年目以下の社員の調理技術を指導する姿が。
これも大切な教育だが、私は、もっともっと大切なものを伝えて欲しい。
それは、チーフの “姿勢” だ。
妥協せず、完璧な売場を維持しようとする “姿勢”。
その後姿を見せ付ける事こそが、脈々と続く人材の系譜となっていく。
良い人材とは、同じ系譜から生まれる。
当然といえば当然。
妥協しない“姿勢”のチーフからは、良い人材が多く輩出する。
そして、その輩出された人間から、脈々と人材が輩出されていくものだ。
それは、皆、上司の“姿勢”に育ってきたから。
そして、そう思えば思うほど、店長としての“姿勢”はどうなのか?
自らを省みる今日この頃なのである。
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