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2008年11月17日 (月)

ある、営業マン

皆さん、こんにちは。
 北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前から付き合いのある、地元の業者(あるメーカー)がある。

 このエリア担当の営業マンが変更になり、以前に挨拶に来た。
 その後、何回か店舗に来て、グロサリーチーフと打ち合わせを重ねていた。

 先日、うちのチーフと、売場でなにやら、やっていた。

 顔を出して聞いてみると、その営業マンがこう言った。
  「実は、当社で開発した漬物がありまして、ヘビーユーザーのお客様からの
   アンケートから商品開発をして、原材料から味付けまで新規で開発した
   自信の作品なんです。各店へ廻って、媒体を取り付けさせていただいて
   いるのです。」

 私は、言った。
  「そんなに、自信作なの?。」

 彼は、
  「はい!。味付けもこだりをもって開発しました。是非食べてください!。」

 私は、遠慮なく食べてみた。
  
  なるほど、“美味しい”

 私は、彼に言った。
  「確かに、美味しい。おたくが自信を持って売り込もうとする意図もわかった。
   漬物売場の下段6フェイスを使って、売り込んでみよう。」

  「そのかわり、徹底して試食をして、お客様に味を知っていただくので、
   試食用の商品も持参すること。」

 そして、その場で、売場を変更し、下段展開へ切り替え、私のコトPOPを
 取り付け、試食を出して、彼に見せた。

  「ありがとうございます!!。」
  彼は、その売場を写真に撮り、帰っていった。

 その場は、それで終わったが、その後、彼の上司から電話が入った。

  「店長、いろいろありがとうございます。店長のところで造って頂いた売場が、
   営業マンの働きで現場のお店の店長が動いてくれたと、当社のトップの間
   で話題になっているのです。」

 私は、返した。
  「いやいや、彼の営業マンとしての態度に賭けてみたのです。商品の味も
   良かったし、試食を出し続ければ、必ず育成できますよ。」

 メーカーが、自社の技術の粋を込めて商品を開発し、その営業マンが、小売
 企業へ、その開発ストーリーを語る。
 小売の現場は、その開発ストーリーを、消費するお客様へ更に生活提案として
 豊かな暮らしの実現の手助けをする。

  この、一連の流れは、本来、一つなのである。
  開発、製造、流通、販売、消費の流れ。
 
 これらは、本来は、一つに集約される。
 社会の成熟に伴い、役割が分かれ、それぞれが専門化してきた。

 その専門性の故に、本来の目的が失われてきているのだ。

  最終消費する人が、最後に、最高の楽しみ方で消費する。

 これこそが、お客様の豊かな暮らしの提案だ。

  私は、お店とは、その為に存在するものだと思う。
  そして、想うだけではなく、その為の実現を最優先する。
  
   それが、私の商売哲学。

  その追求の為に、いろいろなお店に出向き、
  その実現の為に、いろいろな方と交友する。

   その交友の一つに、“メーカー” もある。
 
  だから、メーカーを見下したことは無い。見上げたことも無い。
  商品を販売する上での、よき情報共有者、よきチームメートだと考える。

   だから、物言うメーカー、物言う取引先を重宝する。
   プライドを持って、物を売るという “態度” が好きだ。
   「目」を爛々と輝かせ、共に、豊かな暮らしの実現を図ろうとする“態度”

  以前のブログ「PBとNB」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/pbnb-c0dc.htmlを記したが、メーカー、問屋、小売が一体とならない限り、

   “お客様の豊かな暮らし”

    は実現できない。

 そんな、妥協しない態度を持つ方々と、今後ともお付き合いしたいと思う。

PS 右上のアルバムに、「小山SC戦争」を載せました、よろしければどうぞ。
   詳細は昨日のブログhttp://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-8742.htmlにて。

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