店長会Ⅴ
皆さん、こんにちは。
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、月に一度の「店長会」だった。
当然、年末商戦に向けての内容。
各バイヤーの、年末商戦の説明。
そして、最後に“佳境”がやってきた。
部下の残業問題だった。
そして、残業問題から、生産性の予算の問題、採用の問題、店長としての判断。
全店長が、表面上は平静を装っているが、全て、自店の問題である。
これは、我が社の問題だけでなく、全企業の全店長が抱える問題だろう。
あるお店の店長が言った。
「部下のモチベーションが低い」。
“モチベーション”
売上、生産性という数値管理の部分から、企業の将来、部下教育、店舗強化
に至るまで、“モチベーション” は大きな影響力を持つ。
私は、人間の能力の根幹を成す部分が、モチベーションだと思っている。
そして、店長の最大の仕事は、“モチベーション管理” だと思っている。
これは、以前のブログ「今読んでいる本Ⅱ」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_a0ed.htmlの酒井穣さんの、「課長の教科書」にも
出ている。
そして、モチベーション管理に関しては、
「若手の挫折」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_1811.html
「本来の姿」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_8be5.html
などでも、記してきた。
生産性の技術を磨く事も大切だ。仕事をしていく上で、この習得が基本だ。
無駄の無い作業、段取りの良い仕事、早番遅番の仕組み等々。
しかし、最後に明暗を分けるのは、モチベーション。
私は、モチベーションを高く維持し続けることが、一番の生産性対策と考える。
モチベーションの維持とは、何か?
理屈の世界の「あるべき姿」を説くことではない。
人の心の世界の「あるべき姿」と向き合うことだ。
技術やテクニックではない。人間としての、“生き方” が問われる問題だ。
素質や能力は、上司が関わって大きく伸ばすことに限界があるが、
モチベーションの維持は、上司によって大きく変化するもの。
だから、部下のモチベーションは、上司の“生き方の”の鏡となる。
「部下のモチベーションが低い」
この言葉は、言った本人の反省としては受け止められるが、
このことにより、問題解決されない理由にはならない、ということだ。
そして、そのような本来の問題を掘り起こしてくれる店長が出現してきている
こと、更には、その事に関して、追求していく会話がなされる店長会になって
きているということが、なにより、本来の姿になってきていることだと思う。
PS
右上のアルバムhttp://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/nyannko21/に最新のにゃんにゃんの写真を載せました。どうぞ。
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コメント
かおるさん、コメントありがとうございます。
店長や現場の責任者という中間的な存在の役割は、トップと現場の言葉の翻訳者ですよね。この両極者には、必ず言葉の壁が出来るもの。現場は機械ではないから、理論で動くものではない。そこには人間としての“感情”が働くもの。現場の上司の“一言”で心が動くもの。
そう言っても、店長という立場は、スタンスを決めたら腹をくくるという“覚悟”はいるものですね。
また、コメントください。ありがとうございました。
投稿: てっちゃん | 2008年11月29日 (土) 07時19分
読んでいて何度も頷きました。今年、担当地区の一部商品の企画をこれはと目を付けていた担当者に思い切って任せてみたら、前年比大幅アップを達成しました。現状では、経営トップはどうしてもローコストを柱のトップダウン戦略の徹底を要求しますし、またそれは当然であると思います。そんな中で自分くらいのポジジョンの人間が現場のモチベーションアップに真剣取り組まねばと切に思います。 「顧客の情報は現場が一番持っている。」
以前のてっちゃんの言葉をいつも念頭においています。
投稿: かおる | 2008年11月29日 (土) 00時19分
酒井さん、コメントありがとうございます。
課長の教科書を読んで、逆に私が“感動”したのです。
課長の教科書からは、たくさんのことを学びました。上司の最大の仕事は“部下のもちベーション管理”。その通りだと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿: てっちゃん | 2008年11月28日 (金) 07時41分
>人の心の世界の「あるべき姿」と向き合うことだ。
感動しました。部下のモチベーションを上げるためにできることは何かと、真剣に考えてくれる上司は、それ自体がモチベーションの源泉となると思います。
投稿: 酒井穣 | 2008年11月28日 (金) 04時27分