インターンシップⅡ
皆さん、こんにちは。
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
この時期、お店に中学生、高校生のインターンシップや、小学生の売場見学会
が、頻繁に実施されている。
私は、この会社に入社当時は、あまり厳しい事は言わずに、生徒の態度にも
直接指導せずに受け入れていたが、最近が、学校側の意図を別の切り口から
捉え直し、インターンシップに来る生徒を、従業員と同様の態度で接するように
切り替えている。
なぜか?
彼らにとって、一番初めに接する、「社会」の場、だから。
インターンシップの彼ら(彼女ら)に、一番初めに言う言葉。
「ここは、学校ではない。ここは社会だ。ここでは、社会のルールで生活して
もらう。社会とはルール、約束を守る場所。そして、挨拶から始まる場所。
それが、守れなければ、インターンシップだろうが、見学者だろうが、去って
もらう。それが、社会のルールであり、その事を学びに、君達はここへ来た
のだから。」
そこから、インターンシップを始める。
気持ちを、学校から社会への切り替え。
そして、社会生活の緊張感。
先輩社員と働くことの、礼儀と感謝。
私は、ここで学ぶ、仕事の中身なんて、どうでもいいことだと思っている。
彼ら(彼女ら)に一番大切なのは、“挨拶と約束”。このことだと思っている。
先月の、高校生のインターンシップは、3日目に、返した。
9時の始業時間に遅刻したからだ。
それ以前の就業態度や、休憩時間のルーズさを、部下から聞いていた。
それに加えての、遅刻である。
9時15分ごろ、のこのこやってきた彼らに、私は言った。
「なんだ、今頃。約束を守れないなら帰れ。ここは学校ではない。この世界
では、挨拶と約束が守れない人間は、去っていくしかない。遅れた理由が
言えないのであれば、すぐに帰れ。」
そして、学校へ連絡し、上記の旨を伝えた。
先生がすぐに飛んできて、謝罪した。
そして、生徒を後日挨拶に来させる、といった。
私は、承諾した。
後日、謝罪にきた彼らは、思い描いていたインターンシップの生活とはかけ
離れていたのだろう。
しかし、私は、厳しくすることで、逆に感謝されるのだと考えている。
だれが、今、社会の現実を教えてくれるのか?
親も、学校も教えられない。
インターンシップ先の企業だけが、その存在とともに、期待されているのだ。
私には、彼らに、なんのしがらみも無い。あるのは他の従業員と同様の、
私のお店、私のお客様への奉仕。
それを阻害するものへは、厳しい対応をすること。
給料を払っている従業員か、
無償のインターンシップか、は問わない。
また、今月のインターンシップには、挨拶訓練に参加させた。
従業員のパートさんと同じ11時からの挨拶訓練、挨拶への取組みの考え方
を30分ほど教育(以前のブログ、挨拶への取組みhttp://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-f472.html)でも記した。
それから以降の仕事への取組みから、彼ら本来の笑顔が出てきた。
その人間が本来持っている表情で仕事ができることが大切なのだ。
人間の本来の姿。
他人の為に自分を活かしたいと思う素直な気持ち。人に喜ばれる嬉しさ。
そんな素直な気持ち、本来の姿を取り戻して欲しい。
そして、最終日。
彼らは、私の「目」を見て、
「いろいろありがとうございました。」
とびっきりの笑顔で、挨拶をして、帰っていった。
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