大田原MR
皆さん、こんにちは。
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日の休日。
好天の為、那須塩原のアウトレットに足を伸ばした。
ついでに、大田原エリアをMR
激戦区である。
数年前に、東北からY社が南下。従来からのM社、地域のS社、百貨店のT社。
を交えての激戦が始まり、最近では、地域SMのT社、O社、更に郊外にはS社
などが乱立状態となった。大田原を東西に走るラインに、なんと6社が開業する
という大激戦状態に入っている。
こんな地域もめずらしい。
一番元気のいいのは、最近出店したT社だ。
アルバムにも載せたが、地域一番店らしく、通路にも商品を突き出し、攻めの
売場を実現している。
立地もよいのだろうが、やはり攻めの状態が、お昼の段階から溢れていた。
ここの良さは、生鮮が明確なコンセプトを持ち、強さを発揮している事。
そして、毎日の買い物を無難にこなせる安心感と価格訴求感があること。
そして、やはり、青果の価格で地域一番の安さを提案しているのが強さの
根源だろう。最後は、そこに行き着く、ということなのだろう。
東北のY社は、青果の価格で負けている。
店舗運営の完成度と提案力は圧倒的だが、青果の価格で負けている。
これが全て。
次に、敢えて言えば、従来の鮮魚での強さがスポイルされてきていること。
以前の量販する売り手の意志が無くなったこと。
昨年出店した、地域スーパーO社も厳しい。
ワンクラス上を狙った品揃えと店構え、価格戦略が的を外している。
誰に、このお店を利用してもらいたいのか?。
夜の煌々としたネオンだけが光っていた。
もともと、この地域のS社も相変わらず改装などを経て展開しているが、
基本レベルで追いついていない状態。昔から利用している方がメインか。
この地域にそぐわない、百貨店のT社。
品揃え等、普段のお客様に近づいてはいるが、元来のデパートに出店する
テナントが、そう簡単に地域スーパーに対抗する売場造りは出来ない。
そして、最後に郊外に出店した、S社。
地域的には、はずれである。立地はすこぶる厳しい。
しかし、いろいろ「手」を尽くしている。
鮮魚では、担当者の名を冠した盛り合わせを数品展開。
午後の4時頃から、どんどん作りたてで品揃えされる鮮度感はうれしい。
その商品のお得感を表示したパネルが、また面白い。
そういった、商品にたいする「見える化」は参考になる。
しかし、やはり、基本である。
商売の基本は、商品以前に、誰が買い物に来るか?と言う事。
主婦は自分の目線で売場を見ている。切れた照明やくもの巣を見て、
どう感じるか?。店舗運営者が、お客様視点で自分のお店を見ているか?
そのことを追求していくことが、強くなるスタートラインだと感じた。
こうやって、6社の特徴と強さの秘密を探っていくと、見えるものがある。
なにか?
お客様は、ワンストップに戻っている、と言うこと。
我々が、あらゆる「ロス」を排除しようとしているように、
お客様も、時間のロス、ガソリンのロス、価格のロスを排除し、
バランスの取れた一店のお店での買いまわりを選択している、ということ。
それが、つもり積もって、一番店が出来上がる。
それを推し進めるキーワードが「ワンストップショッピング」。
「普段の食卓」、としてのカテゴリーに絞ったワンストップ。
そして、普段に関しては、全てにおいて負けないワンストップ。
どんな競合が出ても、私のお客様に「ワンストップ」で対抗する。
その“コンセプト”が明確なほど、地域一番店へ近づいている。
右上のアルバムに、2店舗ほど載せました。
氏家MRhttp://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-c40c.html
のアルバムとあわせてどうぞ。どちらも栃木北部の競合乱立地域です。
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