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2008年10月15日 (水)

惣菜へのこだわりⅡ

皆さん、こんにちは。
 北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


このブログを書き始めた当初から、私は「惣菜」にこだわる、と言う事を書き続けた。
 
 それは、以前のブログ「惣菜へのこだわり」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_f1ba.htmlや「惣菜チーフの強い意志」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-f58c.htmlでも記してきた。

 惣菜一部門の存在が、それほどまでに大きな数値影響を及ぼすのか?
 良く言われる質問である。

  誤解を恐れずに言えば、大きな数値影響を及ぼす。

 地域のお客様にとって、「惣菜」の品揃えが良い、と言う事は、惣菜の売上が
 当然上がっていくことだが、それに伴い、粗利の拡大、お昼と夕方の集客力
 が圧倒的に増してくる。

  しかし、そんな数値影響は、実は、微々たるものなのである。

 もっともっと、これから到来する世界を予測していかなければならない。

 数日前のブログ「氏家MR」https://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=54452128&blog_id=600797でも記したが、家族としての成長
 が停滞した家族、子供達が巣立ち、老夫婦が以前の二人だけの暮らしに戻る
 家族のことである。

  これらの老夫婦が、愛むつまじく、惣菜売場で、今晩の食材の品定めをしている
  姿を、私は、何度も目にしてきている。

 そして、ここ数年、その数は増加する一方。

なぜか?

 定年退職後の暮らしが、夫婦フィフティ・フィフティの立場に戻るから。

 夫婦の役割。

  夫が働き、食い扶持(ぶち)を稼ぎ、妻が子育てと家事全般を受け持つ。
  そして、子供達を育て、親を介護し、いずれ去っていく。

  それは、夫婦以外の存在があるから、より効率を目指して分かれた役割。

  その役目を全うしたその後は、夫婦は、もとのフィフティ・フィフティに戻る。

 共に「遊び」、共に「家事」をし、共に「食事」をする。
 残りの余生を、共に満喫する為、お互いを共有する時間を惜しむ。

  そして、夫婦は本来の姿を取り戻していく。

 そこに、歩いていけるスーパーがあって、お惣菜の美味しい評判のお店が
 あれば、そこに集中することは、自明の理。

 住関連を充実させ、そこに行くことがステイタスのような場所を、老夫婦は
 求めない。

 物事の本質を知り尽くした、人生経験豊かな二人は、実直なお惣菜売場
 の食材を共に食し、人生を語るのである。

私の、この未来予想図は、偏りすぎだろうか?。

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