トップの「檄」Ⅱ
皆さん、こんにちは
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
来た!。
昨日、トップが来た。
前回来店されたときは、「檄」が飛んだ。
それは、以前のブログ「トップの檄」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-6406.htmlでも記した。
店舗運営部が大騒ぎになった。
鮮魚チーフがぐれた。
私は、鮮魚に集中して入り込んだ。特に、夜の売場を充実させた。
相場安の丸魚を盛込んだ「チーフおまかせ盛合せ」を新規開発し、
午後4時から徹底して売り込んだ。
夕方4時以降のお客様の活気が、肌で感じるほど戻ってきた。
そんな経緯の中で、トップが来店された。
今日は、正念場だ。
「もう少しだな!。」
「はい、これから、出来立ての刺身がどんどん出てきます。」
「いや、向こうの品揃えやボリュームもだいぶ減ってきたな。」
「勝負が決まるまで、もう少しだ。手を緩めるな!。」
トップは、競合の売場をしっかり確認してきたのだ。
「はいっ!。相手の首をしめた腕は、絶対に緩めません!。」
「息の根を止めるまで絞め続けます。」
今回の競合出店に対しての、私の役割は、規模、立地で勝る当店が、
品揃え、ボリュームで圧倒的に勝り、規模の割りに相当無理をしている
鮮魚、精肉の商品回転を凍結させ、敵の強みを完全に封じる事。
それでも、当店のそれ以外の部門の売上、お店トータルの粗利へのダメージ
は、敵のダメージよりは圧倒的に少ない。
そうやって、相手の強みを封じ、経営を成り立たなくさせることが私の役割。
今は、お互いに、相手の首の絞め合いをしている状態だ。
お互いに体力のある当初は笑顔でいられるが、いよいよ息が苦しくなって
きている。それは、お互い様だ。
こちらも苦しいが、相手はそれ以上に苦しい。
手を緩めず絞め続ければ、相手は、必ず「落ちる」。
今が正念場だ。ここで手を緩めれば、いままでの苦労が台無しだ。
相手が落ちるまで、絞め続ける。
その姿を、しっかり、部下に見せること。
それは、私が、今回の競合出店で、一番大切にしている部分だ。
経験の少ない若手。
今後も、たくさんの競合を迎えるだろう。
競合と、どう、戦うのか?
どのようなプロセスを経て、どうのように勝敗を決するのか?
又とない、教育の場である。
真剣勝負の場でなければ、本当の教育は出来ない。
私の持論である。
真剣勝負に向き合う姿勢。
部下にとって、これは、最高の学びの場となる。
その、生き様が、上司の最高の部下教育であり、
その姿は、部下にとって、一生、忘れない姿となろう。
世間話の後に、トップが私に言った。
「最近痩せたな。体調は大丈夫か?。」
「うまいものをしっかり食っているか?。」
私は、涙が出そうになった。
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