パートさんの退職
皆さん、こんにちは。
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、一人のパートさんが退職した。
原因は、私だ。
その朝、あるパートさんから話があった。
「私の車が傷つけられているんです。」
早速、従業員駐車場に、その車を確認しにいくと、ベージュの車のサイドに
赤い塗料の傷がべったりと付いていた。
ちょうど、バンパーの太さの傷であり、私は、当て逃げか、と感じた。
あたりを見回すと、左後方に、傷と同じような色の乗用車た止まっていた。
そして、なんと、左後方のバンパーに、ぶつけたような傷が付いていた。
「これかもしれない。」 そんなふうに考えた。
しかし、傷が、付いて間もなく、というよりも、数ヶ月前に付いたような感じも
したが、とりあえず、車の持ち主に聞いてみよう、と考えた。
店に戻り、店内放送で、車の持ち主が誰かを聞き出し、私の携帯に一本の
電話がなった。
「私の車ですが、なにかあったのですか?。」
「従業員の車が傷ついていて、その傷の色が、○○さんの車の色と同じ
なんだけど、あの右後のバンパーの傷はどこで付けたの?。
「あれは、学校にPTAに参加したときに付けられた傷なんです。でも、私は
当て逃げなんてしてませんよ。」
「いや、疑っているわけではないんだけど、状況がそうなんで、確認しただけ
だよ。」
その後、男性社員が私に聞いてきたので、その男性社員と疑われたパート
さんと私の3人で、現場を確認しにいった。
その状況をみて、まず、ベージュの車の傷を確認。
更に、○○さんのバンパーの傷を確認。
良く調べてみると、どうやら、○○さんのバンパーが接触した傷にしては、
微妙に違っているようだ。それが、3人の見解だった。
そして、私は、○○さんに、どうやら、私の勘違いだったことを告げ、その場
を解散した。
翌日。
○○さんの部門のチーフから言われた。
「店長、お話があります。実は、○○さんが退社しました。」
「なにっ!。」
「昨日、私に、○○さんから電話がかかってきて、昨日の店長の対応が
許せない。人を疑っておいて、一言の謝罪の言葉も無い。ということ
なんです。」
たしかに、昨日、私は、正式に○○さんに、疑いを詫びる言葉は送っていない。
○○さんの自宅へ電話し、本人と話し合った。
理由は、昨日の件もあるが、家庭の事情もある。
しかし、昨日の店長の態度が直接の引き金になったことは、間違い無い。
事後、人事部長に、そのことを報告すると、人事部長からは、懇々と、
人を疑うことほど難しいことは無い、あくまでも慎重に!。と説教をくらった。
まったく、その通りだと思う。
私の不用意な対応で、大きな戦力を失ってしまった。
本人にはもちろんだが、部門のメンバーにも、本当に申し訳無い。
部門チーフからは、私からの連絡は入らないといわれたが、謝罪が遅れたこと
だけは、直接話をして伝えなくては、と思い、電話をした。
是非戻ってきてほしかったが、本人の言葉の端端から、もう、戻れない、との
意志が伝わってきたため、退職に応じることにしたのである。
店長として、すこしばかり、おごりがでてきている兆候なのだろう。
もう一度、身を引き締めてかからないと、戦う今だからこそ、お店の意志を
ひとつに固めないと、と強烈に感じている。
| 固定リンク
「マネジメント」カテゴリの記事
- 会議体を考える(2021.01.13)
- 生産性を左右するもの(2021.01.09)
- マネジメントへの誤解(2021.01.08)
- 最大の競合対策(2021.01.11)
- 分析力と構築力(2020.12.29)
コメント