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2008年9月 4日 (木)

「コト」について

皆さん、こんにちは
 北関東の食品スーパーで店長をしてる「てっちゃん」です。


お盆も終焉し、本格的な競合との戦いのスタート。

 先日、ネクタイピンを無くし、ネクタイがゆれゆれの状態だった為、お店の更衣室
 に予備でとってある「エプロン」をして仕事をした。

 出会うパートさん、お客様から、声がかかった。
  「あら店長、エプロンして、どうしたの?」

  「どうしたのって、仕事だから、エプロンぐらいするでしょう。」

 普段、ワイシャツのままでいるものだから、見慣れないのだろう。

 声をかけてくれる人が氷山の一角としれば、お客様の中でも、
  「おっ、店長がエプロンしている。」と感じているお客様は多いだろう。

  まして、従業員なら、なおさら。

  別に、忙しい振りをするつもりは無いが、戦闘態勢に入ったと思って
  いただければ、それは、それでいい。

 このように、同じ人間でも、スタイルが変われば、表現が変われば、
 別物として、とらえられるのである。

 同様に、同じ商品、同じ店舗でも、装いが変われば、別物としてのデビュー。

  結局、我々の取り扱う商品で、まったくの新商品など、皆無である。
  いや、あるのかもしれないが、それを期待するほど時間は待ってくれない。

 何をもって、新しさを打ち出していくのか?

  我々にとっての新しさとは?

 「コト」なのである。

  商人伝道師、水元均さんが強調する、「コト」。

  コトとは?
  
   我々は、なぜ、この商品をお客様に提案するのか?  とのコト。

   それによって、お客様に、新たな美味しい食べ方を提案すること。

  結果として、食卓の豊かさを提案すること。

  具体的には、食卓の会話が、家族の絆を強くすること。

   「これ、美味しいね。お母さん。」
   「これ、あのお店で買ったのよ。」
   「やっぱり、あのお店が一番だね。」
    こんな会話になり、家族の絆が強くなるのか、

   「これ、不味いね。どこで買ったの?」
   「あのお店で買ったの?。だめだね、あのお店は。」
   「もう、あそこでは買わないわ!。ごめんなさいね。」
    こんな会話に進行し、食卓が暗くなるのか。

  我々が商売をしている裏側では、こんな会話が横行している。

  我々には、見えない、この世界を、牛耳ること。コントロールすること。
  
   これが、商売の本質。

  お客様の食卓の裏側に存在する「会話」。
  これこそが、我々が追求すべき本質である。

   この本質を理解しない限り、商売の成功は有り得ない。

  食卓が存在し、その結果として、お店が存在する。
  食卓を満たすために、従業員が成長し、結果としてお店も成長する。

 単に、大衆に、物を、量で売る時代から、
 一人一人の豊かな暮らしを売る時代へ。

  時代は、確実に、変化している。

 それだからこそ、従業員自らの暮らしも、知恵として創造的にあるべき時。

 そのことを念頭において、コトを、お客様に提案する時である。

  もう、おわかりだろう。

  コトとは、自らの暮らしを豊かにするために、暮らしを学ぶコトなのである。
  これ無くしては、お客様にもっと良い「コト」は提案できない。

  更に、コトを提案するために、自らの商品力も高めなければならない。
 
   なぜ、この商品の美味しさが際立つのか?
   なぜ、当社の商品は鮮度が良いのか?
 
  そのことを追求するための企業努力は半端ではない。

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