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2008年8月25日 (月)

来期の採用

皆さん、こんにちは
 北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日、人事部長が来店し、世間話をした。

 来期の、大卒の採用がほぼ終了した、とのこと。
 来期の大卒の採用人数は「20名」。

 この人材難の時代に、大卒20名の採用は立派。

 何回か、私のお店でも、採用の説明会を実施したが、
 途中経過を聞いても、20名どころか、10名も入社するか?。のレベルだった。

 それが、最終段階で、20名まで伸びるとは。
 さすが、人事部長である。

 他の競合各社の採用人数を聞いても、10名弱ほどしか採用できていない。

 何が、明暗を分けているのか?

  人事部長と大学生の「コンタクト」だと思える。

 この人事部長は、以前のブログ「内示」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_221e.htmlで記した人事部長である。
 人事部長は、人一倍、コンタクトを大切にする人だ。
 大学生ひとりひとりと、人生に関しての相談、生き方のやりとり。
 そういうものを大切にしている。

2年前の2月に、人事部長から相談を受けた。

 「てっちゃんのお店で、来期の大学生の採用の店舗見学会を実施したい。」
 「よって、てっちゃんに、店舗見学会の店舗説明をしてほしい。」

 そんな内容で、依頼があった。

 それ以前は、店舗見学会といっても、役割を決め、入社2年目程度の
 社員が、約15分程度、店舗内を簡単に説明して修了。
 これでは、この会社に入社しよう、などとは思わない。

 人事部長は、私に、店長としての売場つくりのポイントを、店舗見学会に
 参加した大学生に、熱く話してほしい、と言った。

 そんな具体的な話を、大学生が聞いて、わかるのか?

 そんな想いもあったが、ここでの店舗見学会を実施していくうちに、
 私も、説明会の要領を得、次第に、熱く語る自分に気がついていた。

 次第に、参加する大学生も、私の話に熱心に聞き入るのがわかってきた。
 以前にブログでも記した「お客様の道」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_6dec.htmlなどを、話していくと、大学生も
 なるほど、と頷きながら、聞き入っていた。

 また、その後の、質疑応答の時間も、人事部長を交えて、約1時間程度
 費やした。

 そこでは、お店の従業員として、本音の話も交えて、将来、入社した場合
 の具体的な仕事の内容や、厳しさ、辛さ、楽しさなども極力本音で対応。

 その後も、人事部長が、ワン・トゥ・ワンで、大学生と向き合った。

 果たして、そこまでする人事部が、この業界であるだろうか?
 お店での店舗見学会や、その後の人事部長とのやりとりもそうはないと思う。

 この、人事部長と大学生の心と心の「絆」の深さが、採用人数の明暗を
 分けているのだと思う。

採用された人材は、お店に配属になり、OJTを通して、鍛えられる。

 しかし、人事部長が、どのような想いで、大学生を採用したのか、
 お店に、どのようなプロセスで、鍛えてほしいのか?

 そんな想いを知っているから、新入社員を大切にしなければならない、と思う。
 そして、人事部長の想いを、如何にお店のOJTにつなげるか?

 だから、新入社員を鍛える所と、守ってやる所のメリハリがつくのである。

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