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2008年7月 2日 (水)

競合店の戦いに学ぶⅤ

皆さん、こんにちは
 北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。

本日は、オフ。

ブログ仲間の「toyoposさん」「kentnkさん」のように、
遠出をして、スーパーめぐりをする元気も無し。

よって、いつものように、格上スーパーに挑んだリージョナルスーパーの
戦いぶりを、本日もMRしてきた。

 前回のMRから、ほぼ二週間。
 前回は、格上スーパーが回復しつつある、と投稿した。

 そして、本日。

 その傾向は更に、加速しているようだ。
 お互いに、きっちりした売場を造っている。

 いや、むしろ、戦いを挑んだスーパーの方が、売場は整っている。

 しかし、客数とレジ稼動台数は、格上スーパーに軍配。それも、加速して。

なぜか?

 入店して、すぐの、果実売場で勝負あり。

 いつも、私は、ここに立つと、見えないものが、見えるのである。
 自信過剰で言っているのではない。自慢しているわけでもない。

  本当に、見えてしまうのである。

 今日の、格上スーパーの、トップ平台の展開。

  「山形産さくらんぼ」の全面展開。
  それも、1箱1500円~1980円の箱売りの量販。

  そして、サイドで、白鳳ももの、量販。
  1個298円、2個398円、4個580円とサイズを変えての展開。
  更に、入り口付近では、限定70Pで、2個298円で売り切り御免の限定販売。

 この規模(700坪)同士の食品スーパー同士の戦いになると、
 チラシ戦略、価格戦略、品揃え戦略は、ほぼ、互角となる。
 
  それは、企業規模と、企業組織が確立されているから。

 そこから先は、店舗毎の販売計画である。
 個店経営といわれる領域。

  そして、入り口トップの「果実」の展開力が、ものを言う。

 果実の展開で大切なのは、攻めと守りの強弱。
 
  思い切りの良さと、引き際の潔さ。

 今日の、格上スーパーの売場自体は、決してきちんとしていたわけではない。
 しかし、上記に記したとおり、果実をはじめ、鮮魚、精肉での、「旬」「今」の
 展開は、やはり、目を見張る。

  さくらんぼなどは、食べるときには、一人10粒ほどは食べてしまうもの。
  家族4人で40粒。1k箱で、安さを強調した売り方は、「さすが」である。

 また、桃の展開も、大玉、中玉、小玉の使い分けと、面での展開。
 更に、メロンは、タカミメロンの3個1箱で1500円での「箱売り」。

 この、果実の「旬」の売り方のダイナミックな展開。

 本部支援が無くなってからの、店舗運営能力のレベルである。

 むしろ、店舗運営として捉えるのか、個店の商売として捉えるのか?
 この、差である。

 本部主導で、個人の主観を入れず、本部情報から引用するのか?
 店舗主導で、個人の感度と本部情報とのミックスで、自分を信じるのか?

この辺の、企業のDNAの差が、出始めていると思われる。
   

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コメント

KEINさん、コメントありがとうございます。

店のレベルの格差。
これは、なぜ発生するのか?

いろいろな要素の組み合わせで、大きな格差になって、跳ね返ってくるもの。

そして、その最大の要因は、私は「店長」だと思います。

なぜか?

 店長に「マニュアル」はないから。
 そして、誰も、店長としての行動を教えて
 くれないから。

 だから、個人の独断で、店長の行動を起こ
 しているから。

 だから、お店は、店長の個人的な力で左右
 されると思います。
 店長の力以上のお店は絶対出来ない。

だから、店長になる前に「自分を磨く」ことが大切ですし、店長になってからも「男を磨く」ことを要すると思います。

長々と失礼しました。
また、コメントください。

 

投稿: てっちゃん | 2008年7月 6日 (日) 00時42分

企業規模が大きくなるほど人材の密度は薄くなりそうですね。店数が多くなるほど常勝ということが難しいですし・・・と自分の会社の言い訳にもなってしまいましたが。私がトレーナーをしていたときの悩みはやはり店のレベルの格差でした。

投稿: KEIN | 2008年7月 5日 (土) 13時32分

KEINさん、コメントありがとうございます。

一事が万事。
一店で負けたら、企業として負け。
そういう切迫感を持って商売をする。

そして、そういう人材を何人抱えているか。
一店一店の戦いとは、企業規模や、企業イメージではないんですよね。

また、コメントください。

投稿: てっちゃん | 2008年7月 5日 (土) 00時21分

楽しいディズニーランドの家族旅行も終わり、渋谷に行くついでに浦安のスーパーをMRしました!業界誌で評判企業2社が500メートル間で戦っていましたが、勝敗ははっきりついていました。お昼12時でしたがY社がレジ4台でガラガラに対して、O社はレジ10台でも行列ができていました(@_@)この2店だけで判断するのは早計ですが、関西にできたら嫌なのはO社かなぁと思いました。

投稿: KEIN | 2008年7月 4日 (金) 21時52分

kentnkさん、コメントありがとうございます。

ご当地、山形では、この時期は「箱売り」がメインになります。
それだけ、むしゃむしゃ食べる、と言う事ですね。
今年は、例年に比べ、さくらんぼは甘みが多いようです。

実は、先日、ある企業からさくらんぼが届きました。
ご当地の方が選びぬいた「さくらんぼ」は、本当に美味しかったです。

投稿: てっちゃん | 2008年7月 3日 (木) 23時28分

こんにちは
>「山形産さくらんぼ」の全面展開。
それも、1箱1500円~1980円の箱売りの量販。
そりゃ すごいですね。
箱売りの量販売場なんてなかなかお目にかかれるものではありません。
入った瞬間にピンクが飛び込んでくるのが目に浮かびそうです。
オフの競合店調査お疲れ様です。
北関東へ行くのが楽しみですが、今のところ予定がありません。
これからも頑張ってください

投稿: kentnk | 2008年7月 3日 (木) 16時41分

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