チーフの成長
皆さん、こんにちは
北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日、事務所の中で、あるチーフが販売データを見ていた。
部門会に持参する資料作成だと言う。
販売データがみれるパソコンは、私の机のすぐ隣にある。
この配置が、非常に便利で、部下とデータを見ながらコミュニケーションする
事が多い。
このチーフは、以前に私が投稿した「部下との意思疎通」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_da27.html
で部門内部がもめたチーフである。
自分の、マネジメントスタイルを強引に定着させようとして、部門内で、いろいろ
トラブルがあった。パートさんも、一人退職していた。
このお店から、実力を認められ、他店舗へチーフで異動。
そこで実績を上げ、このお店に、再び、チーフで赴任。
本部からも、彼の評価は非常に高い。
彼も、自らの仕組み作りと、作業オペレーションには自信を持っていた。
彼の言うことは、正論である。
しかし、部門内でのトラブル。不信感。退職。
男子社員同士のトラブルは、最近はなくなってきたが・・・。
そんな状況で、私が、一息ついたところで、彼のほうから話しかけてきた。
「どうやったら、自分の考えが理解してもらえるかが、最近、少し
わかってきました。」
私は、彼に、「振り子の法則」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_e34f.html
の話をした。
その話を聞いて、彼は、言った。
「僕は、一生懸命“知の管理”ばかりやってました。“情の管理”の大切さ
が、わかってきました。」
私は、言った。
「まず、どちらかに大きく振らなければ、振り子は振れない。まずは強引にでも
振り子を、どちらかに振る事が大切。」
「振り子も振れないチーフなら、大きなマネジメントなどはじめから出来ない。」
振り子を振れば、必ずトラブルは発生する。
知の管理で振れば、部門内のトラブル。
情の管理で振れば、上司とのトラブル。
そして、リーダーの器とは、
“知の管理と情の管理の振り幅の大きさ”
振り幅が大きければ大きいほど、人は惹きつけられる。
マネジメントの道を進むとは、この、長い道のりを目指して、
振り幅を広げていくことなのである。
このチーフは、ようやく、振り子を少し、知に振っただけのこと。
しかし、彼にとっては、未知の世界。
しかし、私にとっては、通ってきた道。
彼のこと、彼の部門のこと、そして、未来を見守っていきたい。
| 固定リンク
« 面接 | トップページ | 仕事の流儀からⅡ »
コメント