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2008年7月21日 (月)

チーフの成長

皆さん、こんにちは
 北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日、事務所の中で、あるチーフが販売データを見ていた。

 部門会に持参する資料作成だと言う。

 販売データがみれるパソコンは、私の机のすぐ隣にある。
 この配置が、非常に便利で、部下とデータを見ながらコミュニケーションする
 事が多い。

 このチーフは、以前に私が投稿した「部下との意思疎通」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_da27.html
 で部門内部がもめたチーフである。

 自分の、マネジメントスタイルを強引に定着させようとして、部門内で、いろいろ
 トラブルがあった。パートさんも、一人退職していた。

 このお店から、実力を認められ、他店舗へチーフで異動。
 そこで実績を上げ、このお店に、再び、チーフで赴任。

 本部からも、彼の評価は非常に高い。
 彼も、自らの仕組み作りと、作業オペレーションには自信を持っていた。

  彼の言うことは、正論である。

 しかし、部門内でのトラブル。不信感。退職。
 男子社員同士のトラブルは、最近はなくなってきたが・・・。

 そんな状況で、私が、一息ついたところで、彼のほうから話しかけてきた。

  「どうやったら、自分の考えが理解してもらえるかが、最近、少し
   わかってきました。」

 私は、彼に、「振り子の法則」http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_e34f.html
 の話をした。

 その話を聞いて、彼は、言った。
  
  「僕は、一生懸命“知の管理”ばかりやってました。“情の管理”の大切さ
   が、わかってきました。」

 私は、言った。

  「まず、どちらかに大きく振らなければ、振り子は振れない。まずは強引にでも
   振り子を、どちらかに振る事が大切。」

  「振り子も振れないチーフなら、大きなマネジメントなどはじめから出来ない。」

  振り子を振れば、必ずトラブルは発生する。
   知の管理で振れば、部門内のトラブル。
   情の管理で振れば、上司とのトラブル。

  そして、リーダーの器とは、

   “知の管理と情の管理の振り幅の大きさ”

   振り幅が大きければ大きいほど、人は惹きつけられる。

  マネジメントの道を進むとは、この、長い道のりを目指して、
  振り幅を広げていくことなのである。

 このチーフは、ようやく、振り子を少し、知に振っただけのこと。
 
  しかし、彼にとっては、未知の世界。
  しかし、私にとっては、通ってきた道。

 彼のこと、彼の部門のこと、そして、未来を見守っていきたい。


             
 

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