« 競合店 私の流儀Ⅵ | トップページ | 著者 酒井穣 »

2008年7月27日 (日)

新人店長の悩み

皆さん、こんにちは
 北関東の食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。

先日、月に一度の店長会があった。

 議題は、主に「お盆商戦」

 そして、最後に人事からの連絡の後。

 一人の新人店長が、人事部長に手を上げた。

  「ある、パートさんから、有給の申請の件で質問されたのですが。」

 新人の店長がぶつかる、「壁」である。

 新任の店長として、若手から抜擢。自分の手で戦えるお店を作りたい。

  みんな、そんな意気込みで店長になっくる。

  しかし、現実にぶつかるのは、売場・商品以前に、上記のような、
  人間との格闘。

  これは、副店長時代でも、なかなか自分の課題としてぶつかれない問題。
  店長になって、初めてぶつかる「壁」である。

 人事部長も、はじめ困惑していたが、最後は潔く言い切った。

  「これは、法律上認められている権利の問題。
   申請されれば、付与するしかない。」

  人事部長の立場から、当然の回答である。

 当然、新人店長は納得いかない。どう、対応するのか決めてほしい。
 これも、対応の仕方を共有してほしい。マニュアルを作ってほしい。

  しかし、これは、法律の問題。認められている問題。

 店長として、マニュアルで仕事をしていく部分と、
         個別対応で、考えていく部分の区別。

 これは、店長が、自らの立場を自分で「覚悟」しないと見えない問題。

  それは、「経営者」としての覚悟。

 彼も、昨年、店長に昇格、と同時に、「衛生管理」の国家資格もパス。
 労働基準法の基礎知識は持っている。

 法律を知っているのと、法律を運用することの違いは大きい。

  現場で、店長をしていると、法律を運用することを求められる。

法律を運用する、とは?

 現場で起きている問題と法律を照らし合わせて、法律が本来解決させたい
 要旨を、現実にどう、一個一個解釈していくか?

 そして、その裁きに、ひとりひとりが、どう納得し、満足し、平等感を得て、
 今後にプラスにして行こうとできるか。

 これだけは、数をこなしていかなければ、見えてこない。

 まして、新人店長や、人事異動で新しい人間環境を迎えた場合は更に。

  これも、どれだけ、その場での経営者である「店長」が、その現場で、
  裁判官として、ひとりひとりを未来へむけて説得と、納得させられるか。

  ひとりひとりへの「理解」と「愛情」を持たないと出来ない事。

 そして、部下は、その新しい環境の変化を利用して、新しい経営者(店長)に
 その考え方を問いているのである。

 しかし、その人間関係と信頼関係の基礎が出来るまでは、独断は避けるべき。

  しっかり、ベテラン店長や、上司の考え方を学ぶべき。

  これは、売場や作業といった「知の管理」のみで解決すべき問題ではなく、
  「情の管理」の要素が、多分にはいってくる問題である。

|

« 競合店 私の流儀Ⅵ | トップページ | 著者 酒井穣 »

店長の仕事」カテゴリの記事

コメント

KEINさん、コメント遅くなりましてすみません。

一番悩むのは、副店長でしょう?
一番、その問題でシワ寄せが行くから。

そして、部下との葛藤が生じる。
しかし、それが、店長へ到達する登竜門なんです。
その葛藤から、上と下とのバランス感覚と自らの立ち位置をつかんでいく。

その問題は、どうしても乗り越えなければならない壁なんです。

そして、今しか出来ない事なんです。

投稿: てっちゃん | 2008年7月31日 (木) 00時07分

商売がモチベーションの人間には辛いです(T_T)
会社が大きくなればなるほど、リスクに対応=無難・安全指向、商売より管理、創意工夫より標準化になっていくんでしょうか?
パレートの法則でいう下位20%の人間が企業全体の足を引っ張るという事例も多いです。どこかの店の誰かが問題を起こせば、マニュアルがどんどん増えていきます。そして作業やチェックがどんどん増えていきます・・・すいません愚痴になってしまいました。

投稿: KEIN | 2008年7月30日 (水) 00時02分

kentnkさん、コメントありがとうございます。

逆転の発想で、取る、与える。有給休暇までも、使用者側が主導権を握る。一つの運用の仕方ですね。

しかし、現代の企業の競争力とは、そのようなコンプライアンスを守った上での競争の時代へと突入しているのですね。

投稿: てっちゃん | 2008年7月28日 (月) 23時52分

KEINさん、コメントありがとうございます。

商売をしたい(理想の売場を造りたい)というチーフの願いをつぶしてしまう法律なら、ないほうがいい。私の持論です。
しかし、そのような担当者ばかりではないと言う事実。

働く側が、自分の意思でも、残業が出来ないと言う事は、人間本来の姿が、泣いているような・・・。

考えれば考えるほど難しい問題です。

投稿: てっちゃん | 2008年7月28日 (月) 23時47分

>パートさんへの有給
毎月一回程度計画年休を付与していました。
これだと予定が立つので年間最低10日程度はとれます。
慶事はともかく、法事等の突然の休みは皆で融通しあうしかないですね。

取れないのではなく「取る」
与えられないのではなく「与える」
「どうしたらできるか」を考えるのも仕事だと思います。
コンプライアンスはまず自分からはじめないといかんと思います。

でも頭痛い(笑)

投稿: kentnk | 2008年7月28日 (月) 11時53分

有給・サービス残業・休日出勤などの問題は難しいですねぇ。
私が新入社員のころは、有給=捨てるもの・サービス残業=勉強・発注ミス=休日呼び出しがかかる というのが当たり前でした。
しかし会社も変わってきました。サービス残業と休日出勤=管理者失格・有給=申請があれば拒否できないという具合です。
サービス残業はするなという事ですが、残業も押さえなさいということで、自分の理想の売場を作りたい・商売したいというチーフはできなくなりました。またそういう指示はだせなくなりました。時間内で最大限のパフォーマンスを発揮することが会社の流れです。また割りきることも必要になってきました。
悪い面ばかりではなくて家庭や仕事以外の時間は増えたのではないでしょうか。但し店長と副店長は非時間管理者です。
労働基準法が小売業に適合していないのか?労働生産性が低すぎることが問題なのかわかりませんが・・・

投稿: KEIN | 2008年7月28日 (月) 10時25分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/508103/41932332

この記事へのトラックバック一覧です: 新人店長の悩み:

« 競合店 私の流儀Ⅵ | トップページ | 著者 酒井穣 »